かつて、こんなことがあった。
どうしてもアドバイスがほしい、というメールが僕のもとに来た。
知らない人からだった。
詳細な自己紹介が書かれていたので何となく人物像は分かったが、メールの内容はかなり一方的な相談だった。
でも、そんな相談事でも僕を頼ってきたのだからむげにはできない。
アポを設定して対面して相談を受けた。
非常に簡単なソリューションだったので、その場で解答を申し上げた。
そして最適な人を紹介させていただき、すぐに次のアポを設定させていただいた。
大変喜んでいただき、打ち合わせをしたコーヒー代も払っていただいた。
その後、紹介した人物とビジネスが成立したようだった。
しかし、そのことを僕はご本人から報告をいただけなかった。
紹介した人から連絡をいただき、状況をはじめて理解できたほどだった。
相談をされた方がハッピーになることは嬉しい限りだが、何の報告もないことが大変寂しいことだ。
僕は決して報告を求めているのではなく、事後報告としてご本人以外から状況を知ることが個人的に寂しい気持ちになっているのだ。これは人としての感情として理解いただけると思う。
僕も曲がりなりにアドバイス業としてフィーをいただいているが、無償の相談事も多数受けている。
それは、その人が好きで見返りを求めない時に成立することだ。
こんな寂しい思いは何度もしているが、最近は不感症になりつつある自分も怖い。