(一部、ネタバレあります)
ダイアン・レイン主演のサスペンス映画。
昔、若かりしダイアン・レインに恋したほど大好きだった。今では熟年の味のある女優に。
キャラがなんとなくジョディー・フォスターに近づいた感じがする。
「ブラックサイト」では、FBI特別捜査官ジェニファーの役を演じている。
http://www.sonypictures.jp/movies/untraceable/
ジェニファーはインターネット犯罪専門の捜査官。
ある時、首輪でつながれた子猫のリアルタイム放送のサイトを発見する。
首輪がつながれたままの子猫は、餌も水も与えられることなく、衰弱していく姿をネットでリアル放送される。
そして、子猫が餓死してこのサイトは終了する。
猟奇的な気配を感じたジェニファーは、このサイトをウォッチし続ける。
すると、ある日、上半身裸の男が鎖に繋がれた姿が映し出される。
男の腕には点滴が刺されていた。血液凝固剤液だ。
そして、右上にはアクセス数がリアルタイムに表示されている。
アクセス数の増加にともなって、点滴の早さが増すように仕掛けられていた。
ネット上であっという間に噂が広まり、このサイトのアクセスが急増する。
1000万アクセスを超えた段階で、血液凝固剤が大量に男に注入され、男は殺されてしまう。
殺したのは犯人と、サイトアクセスした名もなき訪問者達である。
ジェニファーは、この猟奇的殺人を追跡し始める。
犯人はミラーサイトのサーバーを次々に変えてしまい、追いかけることができない。
その間も、次々にリアルタイムネット殺人は進行していく。
すると、今度はジェニファーの周りに犯人の影が・・・・
犯人をもう一歩まで追い詰めたジェニファーだったが、逆に犯人の罠にはまってしまう・・・
この恐るべき殺人者の正体とは・・・・
サスペンス映画にしては伏線が少なすぎるが、ストーリーに釘付けさせる展開には脱帽だ。
サスペンス映画の正直な作り方をしている。
この映画は、今後起こるであろうネット犯罪について警鐘を鳴らしているように思う。
FBIが
「このサイトへアクセスするとあなたも殺人の共犯になります。あなたの友人、家族に、絶対にこのサイトを見ないように伝えてください。お願いします」
とTVで懇願しても、逆にアクセスを増やす結果となり、殺人を早めてしまう結果となる。
ネット社会の「覗き見性質」を逆利用したネット犯罪だ。
顔なき名無しネット住人による殺人の幇助。
まさに、ネット社会の恐るべき暗黒面を描いた作品だ。
ダイアン・レインが久々良かったことも含め、個人的に★3つの作品。