僕は人よりも若干速く本が読める。


本当に若干程度だが、最速で一冊10分で読むこともあった。


かつては一年に500冊ほど本を読んでいたこともあったが、今では年間20冊ほどに減った。


なぜ減ったかといえば、速読を学んだからだ。


速読ができるようになってから、「価値ある本」というのが少ないことに気づいた。


数百冊に一冊くらいしか役に立たないことに気づいたのだ。


だから、本は滅多なことでは買わないことにしている。


なぜ多くの本が役に立たないかは別の機会で話したい。


先日取材させていただいた某上場企業創業者の方は、これまでに何十社もの創業に関わり、日本初・業界初のビジネスをいくつも生み出した人だが、この方は「速読法否定論者」だ。


「速読法とか止めた方がええ。あんなん役に立たたん情報ばかり頭に入れてどないすんねん。情報からアイデアを導く力を身につけるのが先やろう。情報を沢山仕入れるかばかりやっとるのを見ると、アホちゃうかと思うんや」


と、熱弁を振るわれる。


ものすごく情報収集をしているビジネスマンと話しても、ビジネスの本質の理解がないため全く会話が成り立たない、と。


例えばYouTubeがなぜ成功したのか、という話をしても、本質的な答えを返せない。


膨大な情報だけを必死で仕入れようと努力しても、「自分の頭」でビジネスの本質を考えることをしていないからビジネスを生み出す能力もなくなる、という。