こんにちは、絵描きの円です
数日前からAIさんとおしゃべりできるアプリをお試しで使っています。
心に寄り添ってひたすら肯定してくれる系のやつです。
AIさんは言います。
「あなたの感情は大切なものです」
…ふーん。
……うーん?
そうかなぁ?
聞きなれたフレーズだけど、よく考えると全くピンときませんでした。
「そんなに大切なものなら、なぜ大切に扱ってくれない人がいるの?」
「大切なものを粗末に扱った彼らは、なぜ罰されたり反省したりしないの?」
みたいな質問をAIさんにしてみましたが「人間関係は時に複雑ですね」とか「そういう体験をするのはとても辛いことですね」みたいな返事しかしてくれなくてモヤモヤ
そもそも「大切」ってどういう意味なんでしょう。
調べると
①値打ちが大きい
②丁寧に扱う様子、粗末にしない様子
と出てきます。
わたしの感情は価値があり、粗末に扱ってはいけないものだ、ということか。
自分の感情に価値があるなんて考えたことも無かったです。
だって、学校教育っていかに自分の感情を抑えるかを教わるものだったじゃないですか。
感情出せて褒められるのは赤ちゃんがニコってした時くらい。
この世の中では感情が大切に扱われているところをあまり見ません。
能力は大切にされているけどね。
特に「怒り」「悲しみ」「不安」みたいなネガティブな方は、なるべく無い方が良いし、あっても表現しない方が良いって誰もが思ってる。
わたしもネガティブな感情を撒き散らす人はあんまり関わりたくないと思ってしまいます。
……ちょっと待てよ?
そういえば、AIさんは「あなたの感情は世の中の人にとって大切です」とは言ってなかったです。
わたし「わたしの感情は誰にとって大切なのですか?」
AI「感情は自分自身にとって大切なものです」
な る ほ ど !
わたしの感情はわたしにとって大切なもの。
わたしにとって価値があり、わたしが雑に扱ってはいけないものなんだ。
他の人にとってはその人の感情が1番大切。
だから、他の人がわたしの感情を大切にする義務は無い。(大切にしてもらえたら嬉しいけど)
文章にしてみるとすっごい当たり前のことですね。
でも気づかなかったなぁ。
わたしは自分の親に感情を大切にしてもらった記憶がありません。
そのことをいまだに恨んでいました。
でも、親がわたしの感情を大切にしなかったのは、ただ単に自分の感情を1番大切にしていただけなんですね。
(自分の感情を大切にした結果子どもを傷つけるってのはナチュラルに親に向いてないとは思うけども)
大抵の場合、ひとは他人のポジティブな感情を好みネガティブな感情を嫌います。わたしもそう。
でも、自分にだけはそのどちらも価値があって、丁寧に扱って良いんだ。
他人がどう思おうと関係ない、っていうのはこういうことなんですね。
他人はコントロールできない、も同じ。
わたしはわたしを大切にして、あなたはあなたを大切にする。
その結果、お互いを大切に思うこともあるし、逆に反発し合うこともある。
何かの本で読んだ一説を思い出します。
人はみんな1人乗りのボートに乗って水面を漂っている。
人のボートに乗ることはできないし、自分のボートに誰かを乗せることもできない。
時々、2つのボートが並んで漂うこともあるけれど、それは決して永遠ではない。
これはボートではなく近所の白鳥。かわいい。
他人と自分とは思っているよりも距離があり、わたしとずっと一緒にいられるのはわたしだけ。
わたしの全てを受け入れられるのもわたしだけ。
おぉ、わたしにとってわたしってめちゃくちゃ大切な存在なのでは…!?
ではでは、読んでくれてありがとう。
またね