こんにちは、絵描きの円です
GWは本を読んでいます。
「心がつながるのがこわい 愛と自己防衛」
著者は「鈍感な世界に生きる 敏感な人たち」で有名なイルセ・サンです。
人間関係で、特に人と距離が近くなるのが苦手な場合は、幼少期の養育者(たいていは両親)との関係に原因があるかも…というのがこの本の立場です。
明らかに毒親ってわけでもないけど、繊細な子なら傷ついちゃうよねっていうシチュエーションがたくさん紹介されています。身に覚えのある人は共感しまくること請け合いです。
ケースごとに細かく解説してくれているので納得感がハンパないです。安心する
わたしが泣きそうなほど共感したのは、自分を責めてしまうのは、親を正しいと思いたかった子ども時代の名残という解説でした。
子どもは、親からの理不尽な言葉を自分に言い聞かせることで「わたしは大好きなパパ・ママと同意見です」って思い込んで安心しようとするんだそうです。子どもにとっては、非力な自分の味方でいるよりも、強い親の味方でいる方が安全だからです。
そう思うと、悲しいような切ないような愛しいような、なんとも言えない気持ちになります。
わたしの中には今も、自分を傷つける親の味方でいようとする子どもがいます。その子は、親から受けた理不尽な言葉を繰り返し唱えて、必死で身を守ろうとしています。
大好きなパパとママを自分以上に信じているからです。
大人になったわたしはなかなか自分責めをやめられなくて、やめられない自分をさらに責める、というややこしいことをしていました。
でも責めるのをやめるということは、神さまのように信じ、心から愛していた人に「その価値無し」と判を押すようなものです。
思っていたよりも、ずっとずっと難しいことなのかもしれません。
むやみやたらと自分を責めてしまう人は、むやみやたらと責められてきた人です。そして、最初に責めてきたその人を信じて味方であろうとし続けた人。
よくいえば義理堅くて素直
わるくいうとちょっとバカ
もう少し優しくしてあげてもいいかな、と思うのでした。
ではでは、読んでくれてありがとう。
またね