こんにちは、絵描きの円です
歌種を描かせていただきました。
今回ご依頼の歌はSMAPの「夜空ノムコウ」です。
懐かしい…
名曲ですよね
ご依頼主さんは「iTunesには無い曲なんですが…」と、遠慮気味に申し出てくださったのですが、日本国民なら
「夜空ノムコウ」
「世界に一つだけの花」
「ライオンハート」
のいずれかの音源を持ってて当たり前。
国民の義務ですよね
てことで、問題無くお引き受けしました。
【夜空ノムコウ】
君に話した言葉は
どれだけ残っているの?
僕の心の1番奥で
空回りし続ける
ご依頼主さんがこの歌に抱くイメージは、混じり気の無い切なさ。
余分な希望とか救いとかは無く、ただ静かに夜の底に沈んでいる感じ。
頭に浮かぶ色は「瞑色」。色を表すこんな言葉があるのを知らなくて超ググりました。
日が暮れた後の暗い空の色のことなんだって。
美しい言葉です。
暗い絵の中には明るさをチョイ足ししてバランスをとりたくなるクセがあるのですが、今回はご依頼主さんの希望から、意識して暗い方に偏らせています。
透明感が増してより澄んだイメージになった気がします。
つかみどころの無い「君に話した言葉」を風船で表してみました。
少し立体的です。
描きながら考えていたことがあります。
世の中は
「この道の先は明るいよ」
「あなたは本当は何でもできるよ」
って優しく希望に満ちたメッセージであふれているけれど、そういうのが少ししんどい時がある。
わたしはそんな「どこにもいけない人の、どこにも行けない姿」を描く役をやりたいなって。
「この道はずっとずっと暗い」
「わたしは本当に何もできない」
そういうのを絵にするのって決して前向きではないけれど、ちょっと優しい気がするのです。
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歌種 -うたたね-