宝珠山立石寺、通称「山寺」に上ってきました。
道程はこんな感じ。車で上る道はありません。


まずは根本中堂へ。ここに安置されている
木造毘沙門天立像は9世紀頃の作だそう。
こちらで御朱印をいただいて。

さて、1000段のぼるぞー!
んー、これくらいで私の煩悩は消えやしない。

姥堂には、奪衣婆の石像があります。
新しい着物に着替え、1つ1つ階段を上るたびに
欲望や汚れが消滅する、らしいです。

参道の所々に、車のついた後生車という木柱があります。
年若くして亡くなった方の供養で、
南無阿弥陀仏と唱えて車を回すと、
その魂が早く転生できるといわれているそうです。



上りきった先に奥之院。
正面右が奥之院如法堂、左が大佛殿。
ここでも御朱印をいただいてきました。
如法堂と大佛殿、2つをまとめて書いていただけます。

今回、山寺に上った目的は塔婆供養。
奥之院で私の祖父母、曾祖父母、4人の塔婆を書いていただき、
大佛殿で祈祷していただきました。
こういうときにしか入れない大佛殿、
中には高さ5mの金色の阿弥陀如来像が。

ちなみにこの山寺には祖父母、曾祖父母の分骨をしています。
かつ、母方の実家は曹洞宗。宗派が違う。
でも受け付けてくださるそうです。
んー、いろいろあるのねぇ。


山にはまだ桜が咲いています。

この桜の先に、三重小塔がありました。
岩壁を掘られた岩屋の内に、
高さ2.5mの木造の朱塗りの三重の小塔があるのです。
1519(永正6)年頃の造立。重要文化財です。

開山堂。

五大堂より。ほぼ展望台。
手摺りの少し上に走ってるのは仙山線の線路。


ちなみにこの五大堂の奥には、1950(昭和25)年頃に
作られた巨大滑り台があったそうです。
全長約300m、高低差約150m。
ところによっては50度くらいの傾斜になっていたようで、
あまりの急角度に、滑る参拝客がお尻に火傷したり、
転落して怪我をしたりと事故が多発したため、
1970年代初頭に廃止されちゃったのだそうです。
……アトラクションとしては相当面白かったと思うのだけど、
確かに危ない。しかしよく作ったね、滑り台。
遺構が残ってはいるそうなのですが、
参道からはかなり離れているということで目にはできず。

山麓に戻ると、岩崖にオダマキの花が咲いていました。

はい、よく上ってきました。
夜は温泉でしっかりマッサージしたので、
翌日や翌々日の筋肉痛も全くありませんでした。
よしよし。