映画「少年H」を見てきました。
水谷豊さんと伊藤蘭さんのご夫婦が、
映画でも夫婦役で共演するこということでも話題になっていました。

10年くらい前に、新国立劇場で舞台版を観ています。
TVドラマもあったみたいですが、そちらは見逃しておりました。

さて映画。
戦前の神戸は、居留地もあって華やかな雰囲気。
この雰囲気が出せるのは映画ならではですね。

キャストを全然確認せずに見たので、
いきなりうどん屋の兄ちゃんで小栗旬くんが出てきてビックリ。
さらにオトコ姉ちゃんが早乙女太一くんだったのでさらにビックリ。
ワカドクロ縛りでした。
そういえば、官房長(一徳さんね)も出ていたのには笑ってしまった。
國村隼さんも相棒出てたよね?

オトコ姉ちゃんは、太一くんに合わせた役になっていました。
というか、女形姿を出すためにオファーしたね、あれ。
さすがにオトコ姉ちゃんのラストシーンはそれなりにキレイでした。
(原作では、もっとキチャナイことになっていたはず)

水谷豊さんと伊藤蘭さんのご夫婦役は、素晴らしかったです。
水谷さん演じるHの父親が、日本の情勢を知りすぎているというツッコミはあるものの
それは原作からしてそうなので、そのあたりを除けば、
戦中を生き抜いた父親になっていました。

神戸の空襲の映像は、やはり息が胸が苦しくなります。
ずっと腕組みして上腕をギュッと握って見ていました。
正直言えば、こんな映像は見たくないし、避けて通りたい。
でもこれはほんの70年ほど前に実際に起きていたこと。
私の祖父は東京の空襲で亡くなっているので、他人事ではないはず。
といっても、目をつぶらずに見ているだけで精一杯でしたけども。


ちなみに舞台版での両親役は、平田満さんとキムラ緑子さんでした。
オトコ姉ちゃんが手塚とおるさんで、Hの妹役は高畑充希ちゃん。
それはまたなかなかなキャストだったのだなぁ。