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おっさんだけど未だに精神年齢は子供です

西靖のザ・本屋さん


パコと魔法の絵本 (幻冬舎文庫 せ 3-1)/関口 尚
 ¥520 Amazon.co.jp



舞台の脚本を元に小説として再構成したものです、来月には映画も公開 

あらすじ

ちょっと変わった患者や医者や看護師がいる丘の上の総合病院です

中でも偏屈じじいの大貫は病院ではやりたい放題、だれも大貫に近づこうとしません

彼の口癖は「おまえにワシのことを覚えられていると思うだけでも腹が立つ」「おれを誰だと思っているんだ」

そんな自分はほかの人間とは違うという意識の強い男である大貫は周りに迷惑をかけながら入院生活をしていました

そこにパコという小さな女の子の入院患者が現れます

パコと会話を交わした大貫は、なにかおかしいぞ?って感じます

実はパコは自動車事故で両親をなくし本人も事故の後遺症で記憶を一日しか保つことができないという状態になっています。くしくも事故の当日母親から誕生日プレゼントの絵本をもらっています。その絵本「ガマ王子対ザリガニ魔人」には母親からの「毎日この絵本を読んで楽しんでね」とメッセージがあります

ところがパコは一日しか記憶が持たないので毎朝目覚めると

「今日は誕生日なんだよ!」というところから一日が始まり毎日その絵本を読んでいます

パコのそんな状態を知らない大貫は彼女に馬鹿にされたように感じてパコをぶってしまいます。

その後パコの後遺症のことを知った大貫は大変後悔します。

そして昨日のことを覚える事のできないパコが

「昨日おじちゃん私のほっぺに触ったよね」といいます

この一言から大貫は変わっていきます・・・・・・・それがどう変わっていくかは読んでのお楽しみです



西の感想

とにかくわかりやすい

それぞれのキャラクターが明確に作り上げられているのでこのお話の中での役割がはっきりしていて物語の中に入りやすいです