1986 3月号 No.64
●八門遁甲布盤 符咒の秘法【第4章①】
★九星の瞑想法★
~ 九星の瞑想方法は2種類存在する ~
九星の瞑想は、この世界を超越するためのパワーを手に入れ、あらゆることが可
能になる、 遁甲布盤 による瞑想法の神髄とされます
九星は、方位学であり、九星学の占いと 遁甲布の配置は同じです。
これには、九星というだけあって、九つの種類があり、各、星には名称があり、丸
が1つなら一白(いっぱく)、丸が9つあると九紫(きゅうし)と呼びます。
この 九星は、現実世界の色と方角に関係が深く、 九星学では、丸が7つの七赤
(しちせき)の方位に行くと、赤い色に関係したモノに出会いやすく、四緑(しろく)の方
位に行くと緑色を持ったものと出会いやすいといわれます。
遁甲布を使った九星図による瞑想法では、2種類の瞑想方法があり、一つは象
意を利用した『生命循環瞑想』と、もう一つは、九星に対応した色を使ったもので
、『宇宙流瞑想』の2種類があります。
※象意とは、各九星が持つ事象、意味、現象などのことです、たとえば、丸2つの
二黒(じこく)だと黒いモノや黒に関したキーワードといったものが象意になると思い
ます。
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~ 生命循環瞑想 ~
象意を利用した、瞑想法が『生命循環瞑想』ですが、この瞑想法を行うには象意
のイメージを描きながら瞑想を行うため、象意の詳細を知る必要があります。
遁甲布の象意と、九星学とは、若干違う解釈の象意になるかもしれませんので、
『生命循環瞑想』で利用する象意についての詳細は、【仙道魔術 遁甲の法】を
参考にして下さい。
✪象意のイメージ例✪
三碧 (さんぺき)・・・・これは、生命がはじめて生じ、活動を開始したときの状
態を意味する。植物なら地下から強い勢いで芽お出した状態。動物なら母
体などから強い力で生まれ出た状態をさす。とにかく、強烈な勢いで物がこ
の世界に飛び出してきた状態をイメージする。 物事をはじめるのによ
い状態。
こういった、象意を知って、一白または、三碧からイメージしていきます。
三碧からといっているのは、三碧の象意が、【生まれ出た状態】 【はじめるのに
良い状態】 といったことなので、三碧からイメージをはじめると生命の循環の流れ
的に分かりやすいので。
循環の、簡単な流れ
・三碧 = 生まれ出る状態。
(さんぺき)
・四緑 = 生命が伸びていく状態。
(しろく)
・九紫 = 生命が最盛期を迎えた状態。
(きゅうし)
・二黒 = 円熟期を迎えた状態。
(じこく)
・七赤 = 生み出したものを育て終え、くつろいでいる状態。
(しちせき)
・六白 = 完熟した生命が、死あるいは冬と一進一退の戦いをしているイメージ。
(ろっぱく)
・一白 = 生命が失われ真っ暗闇にとざされた状態。
(いっぱく)
・八白 = 再生するのを待っている状態。
(はっぱく)
・五黄 = じっと動かないないが、動き出すと被害をもたらす意味があります。
(ごおう)
九星学では五黄土星には対応する方角がなく、方角の代わりに『中宮』(ちゅう
ぐう)が与えられています。
これは遁甲布での九星瞑想でも同じで、五黄(ごおう)は方角がなく、表示もありませ
んが、真中にある、 太極図 に位置し、『生命循環瞑想』では使用しません、ですの
で正確にいうと、八星となります。
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『生命循環瞑想』のやり方
こういった象意のイメージを心の中に描き、静止画像のように進めていきます。
はじめは、人や植物の一生、もしくは自然のうつりかわりの映像をイメージし、それ
に慣れてきたら、映像ではなく感覚で行っていきます。
『生命循環瞑想』は 誕生成長老化死という生命サイクルをエネルーの
流れとして感じる瞑想なので、上達していくと、自分の誕生以前の存在状態とか、
死後、肉体から離れたあとの状態なども、感覚的に実感することができるらしいで
す。
また、動物や植物、金属、石といった物質の現在の年齢や、寿命なども探りだすこ
とができます。
この瞑想法がさらに上の段階に達すると、生命のサイクルを意のままにコントロー
ルできるようになり、こうしたモノや自分自身を、若返らせたり、年をとったり、とらせ
たり、といったことさえも可能になると紹介されています。