●シャーマンは永遠の生命をめざす!!【第2章】
【燃える呪術師のパワー】
~ 呪術師メディシンマン~
シャーマンは、西洋人から、メディシンマン(呪医)と呼ばれていること
もあり、彼らはマナと呼ばれる力を自在に操り、他人の病気を治し、悪
霊を払い、また少数ですが、依頼を受け邪霊をつかい、人を呪殺する
こともあります。
マナとは『 燃える 』と表現される一種のエネルギーで、このエネルギー
が出てくると、体が燃えるような感覚になる
ニューギニア、ドブ島のメディシンマンは、マナの感覚が出てくると、感
覚を消さないために、海水を飲んだり、刺激の強い植物を食べ、マナ
の熱を高めようとします。
マナが強い呪術師ほど、強い力を発揮できると言われていて、ドブ島
では、熱は呪術師の属性とみなされています。
ハワイではメディシンマンのことを、カフナと呼びますが、やはり使う
エネルギーのことをマナと呼んでいます。
マナを、治癒に使うのは、良い使い方ですが、黒魔術として使用する
といった人もいます、魔術は黒魔術でも白魔術でも表裏一体というこ
となのでしょう。
ある博士の調査で、ホノルルのある地域で1年の間に、1人か2人が
魔術により殺害されていると報告している。
カフナにより行われる、この方法は『 死の祈り 』と呼ばれており、霊を
使い執り行われる。
霊は、他のカフナから受け継がれていくものらしいですが、力のある
カフナは、霊のいる位置を捜し当てて、それを捕らえるらしいです。
カフナは霊を2体ほどもち、普段からトレーニングをさせていて、食べ
物や生命からマナを吸い取る訓練をさせている
『 死の祈り 』を実行する際は、呪殺する相手の髪の毛や爪、あるいは
持ち物を霊に感じを覚えさせる、霊はそれを伝い、相手を捜しあて、
マナを吸いつくします。
ポリネシアでは、マナを使いサメとコンタクトを取り、呼び寄せたり、サ
メの被害を減らしたりします。赤ん坊が死んだ場合は、サメに生まれ変
わると信じられてるという。
彼らは、宇宙の意識からすると、すべての生命に差異はないといいます。
~ 燃えるクンダリニー ~
マナは、燃えるエネルギーとして感じる、この感覚はシャーマンだけの独
特の感覚ではなく、世界中で報告されていて、日本でも、天然痘や熱病に
かかったあと、シャーマン的な能力を得るといったことがあります。
このエネルギーが沸き上がると、寒さを感じることがなく、ヒマラヤの行者
の中には、この熱で周囲の雪を溶かしてしまう人もいる。
ヨーガでは、この熱エネルギーをクンダリニーと呼び、仙道では真気と呼
びます。
クンダリニーの体験では、この燃える感覚として感じるエネルギーは、尾
骶骨から、背骨を上昇し頭に上がる。
クンダリニーのエネルギーは、灼熱の熱を伴い、熱のせいでクンダリニー
が上昇した人の何パーセントかは、熱のせいで死亡することもあるらしい
です。
死ななくても脳や神経をやられてしまう人も少なくないそうです、これはヨー
ガのクンダリニーでいわれていることです。
仙道では、この危険な状態を防ぐため、クンダリニーを覚醒する前に、
陽気といわれる熱をコントロールする、小周天といった段階の行があり、
クンダリニーが目覚めても、その危険性を抑えるための、プロセス的な
行法があります。
~ 童乱の儀式 ~
台湾に 童乱(タンキー)と呼ばれる、派手な呪術を見せる人々がいます。
民族学者からは行動が、シャーマン的なので、台湾のシャーマンと呼ばれ
ることもあります。
童乱は呪術師で、謝礼を受け取り、村や人々の繁栄祈願、除霊、などをと
り行う人々です。
儀式の様子は、童乱がトランス状態になり、手にしたトゲのついた、武具な
どで、自分の体や頭をガンガンと激しく打ち付けます
みんな、目がいっちゃってます
童乱は、頭や体が血だらけになりながら、さらにトランス状態が深くなって
いき、この光景を見ていた観衆も、トランス状態に入り、童乱化する人も出
てきます
中国では『乩童 』と書きますので、興味ある人は、 You Tube なんかで
『乩童 』で検索して見て下さい。
トランス状態に入らないまでも、この熱気に当てられ、手足を動かしたい衝
動にかられるといいます。
この状態の童乱は、すごい熱を発しているらしく熱が強いほど、気のパワー
が強いようです。
シャーマンのマナと同じく、童乱もある種の熱を発するため、共通のエネル
ギーを利用しているのかもしれません。