●現代最高の霊能者蘆勝彦 第1回 | 第三の眼

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1985 5月号  No.54

短期集中連載第1回

●現代最高の霊能者蘆勝彦

 

 

霊能力者、盧勝彦(ろかつひこ)、台湾に彗星のごとく現れ、数々の奇跡をなし

遂げた、彼は、三山九候(さんざんきゅうこう)先生と呼ばれる見えざる霊師と

清真道長(せいしんどうちょう)という道教の師から霊術、符咒、風水、霊機神

算(占術)、仙道、密教といったさまざまな術を伝授され、台湾一といわれる

霊能力者になった。

 

彼は、もともとこうした方面とは無関係の、キリスト教を信奉する青年だった。

ひょんなことから、台湾の、ある霊能力者に、その秘められた力を覚醒させら

れた。

 

中国本土とは、違った歩みをたどる台湾。

本土では、何十年も前に滅んでしまった、旧習・伝統を今も伝える人が生き続

けている。

 

そんな台湾では、盧勝彦(ろかつひこ)の奇跡をもとめ、彼のもとに霊的な悩み

をかかえた人が大勢押しよせた。驚異の霊能力者盧勝彦(ろかつひこ)の、世

界を連載3回にわたって紹介されている。

 

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ある日、青年盧勝彦(ろかつひこ)は、母に近所の玉皇宮という廟に誘われた。

その日は、何かの祭りの日だったらしく、庭内は人だかりでごったがえしていた。

 

盧氏が、何気なく廟の中に目をやると、50歳ぐらいの、青い衣を着た老婦人が

目に入った。彼女の周囲には人だかりがあり、知りたいことを神様に聞いてもら

えるように、この老婦人に頼んでいるらしかった。

 

突然その、老婦人が、「だれが盧勝彦なのだ!お前たちの中のだれが勝彦な

のだ!」と叫び出した。

 

この言葉を聞いた蘆氏と母は、老婦人のところへ行き、「盧勝彦に何の御用でしょ

うか」と尋ねると。私ではなく、菩薩が用事があると言っていると、告げられた。

 

この老婦人は霊能者で、千代(ちよ)という、日本人とのハーフだという。

 

「菩薩はあんたが立ち上がるよう望んでいるんだよ。菩薩に代わって善行を施し、

仏の精神を広め、善をたすけて悪を抑えろというのだ。今の世は人の心が腐りき

っていて、よこしまなほんの一部の者の心が、神仏の名を詐称してニセの神託を

したり、人の財産をだましとったり、婦人の貞操を奪ったり、もっともらしい教理を

説いて人々を惑わしている。正しい教えは隅に追いやられ、まちがった教えばか

りがおおっぴらにはびこっている。菩薩は、あんたの行いが正しく、心が純真なの

をみて、天に代わって正しい道を広めさせようとしているのだ」

 

盧氏は、これを聞き、「私には何の力もないのです」というと、

老婦人は、「菩薩の前にひざまずくなら、すぐに力を持てるのだよ。私の脇に来て、

合掌し、目を閉じなさい」

盧氏は、言われるまま、ひざまずき合掌して、目を閉じた・・・・

 

目を閉じると、光の中から3体の菩薩が現れ「一心に仏道を学べ」「一心に法を学べ」

「一心に善に向かえ」といわれる。

菩薩たちが消えると、空中から‟忠義”の2文字が書かれた、赤い布が落ちてき、ど

こからともなく、「今、玉帝、特に‟忠義”の2文字を作り、汝の一生の行為処世の目安

となさんがため送らん。万事まずは心に問え。行うべきか行わざるべきかは仰いでは

天に愧じず、俯しては地に愧じないようにせよ。このことをなせば、道は自ずから永生

す。このごとくなせば、天地と共存す」と伝えられた。

 

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その後、毎日深夜に霊師と名乗る仙人が現れ、盧氏に道法を伝授する。

参星拝斗の歩法、観音手、弥陀印、蓮華印、度衆生印、五雷印、掌心雷、大翻天印、

牟尼印、剣印、天王印といった道教、密教の秘密の印、呪法をマスターしていった。

のちに、この霊師が三山九候先生と呼ばれ、霊たちの住む、無色界というところから

来ていることを知る。

 

三山九候先生の導きにより、蓮頭山という山にて、清真道長という老師に師事し、

老師から、六甲秘咒をはじめとするさまざまな符咒の術、小周天、大周天、出神など

を含む金丹の術、霊機神算と呼ばれる超能力を利用した占術、大地の気をコントロー

ルする風水の術を修得していった。この期間は約2年間にもわたる。

 

すべての秘法を伝え終えると、道長は、役目を果たしたかのように、羽化登仙(仙人の

死をいう)してしまった。