1983 3月号 No.28
驚異レポート
●耳や腋の下で文字を読む中国の超能力少年・少女たち
目で文字を読むという概念をくつがえし、耳で文字を読む少年、脇の
下で図形や色を識別する少女たち、不思議能力を持つ中国の少年・
少女たちのの紹介。
パンダの故郷として有名な四川省大足県に住む11歳の少年、唐雨(とうう)君
が「目を使わずに‟耳”だけで、紙に書いた文字を読みとる」というニュースが
1979年3月の「四川日報」に、掲載された。
字を書いた紙をいくえにも折ったり、ボール状にまるめたものを耳にあて、そ
の文字を当てるという。さらに図形、色まで識別できるという。
このニュースにつられ、中国国内で同じような報告がされたのである。
北京では、美燕(びえん)という少女が同じ能力を持つことが発見された。
同じ北京の学生で2人が、耳だけではなく、腋の下や手の指でも同じことがで
きると報告された。
数人の科学者・学者が、この2人の能力をいろいろな角度から実験、調査が
数回にわたって、くり返された。厳密な実験方法をとったにもかかわらず、結
果は肯定的な結論にいたった。
この能力は訓練によって開発が可能で、 ‟用進廃退”(ヨンチンフエイトイ)と
思われる能力で、使っていけば発達し、使わなければ退化する類のものでは
ないかと思われる。