笹舟 | 過ぎてみれば、これでいいのだ!

過ぎてみれば、これでいいのだ!

入退院を繰り返し、しばしの安定期の後、無気肺そして気胸になり、呼吸器を使うようになりました。

 わたしは20代の頃、書道を習っていたことがあります。

字が上手になりたいなぁという気持ちからでした。

小学校の時の先生が講師だという気安すさもありました。

その先生が、所属している書道連盟みたいなところが、書道用の

名前をつけてくれました。

自分の書いた書体から、名前を決められました。

その名前が、渓風でした。

確か説明があって、春の青々とした山奥のイメージらしかったです。

私の中では、まだ若葉色したもみじが、川の上流から流れていく・・

という風景が浮かびました。



それから、わたしは自分はどこに行こうとしているのか、と考えるとき

自分が川を流れていく笹舟のように感じます。

わたしは、流されるまま進んで行くのです。