こんにちは
カウンセラーのりんりんです
今日は就職にまつわる私らしいエピソードをお話します。
専業主婦の皆様どうぞ最後までご覧になっていただいて
思う存分「スカッ!」として
そして自信をとり戻していただけたら幸いです。
さて、
時はさかのぼること、20年前、私43歳のときです。
当時私は、子供の手も離れ、自分の生きがいとして
仕事がしいたいと思っていました
その準備として宅建の資格は取っていたものの
まだ専業主婦でした。
差し迫って働くことが必要に迫られていなかったこともあり
ハローワークにも行っておらず、
具体的な求職活動はしていませんでした。
そんなある日、何気にいつものように新聞を見ていて
大手不動産会社の求人広告が目に留まりました
それは、賃貸仲介営業職、契約社員募集の広告でした
それを見たわたしは直感的に
「これだ!」
どうせ不動産やるなら大手でしょ
身の程知らずもはなはだしいのですが
そう思ったらわたしはもう
いつものように行動あるのみ
その日のうちに
履歴書を書き、写真を撮り
採用試験申込書を郵送したのでした
もちろん、この時点では
夫や子供には相談していません
普段のわたしのノーテンキぶりから
「はぁ?○○不動産?営業?」
「どうせ、お母さん無理だよ」
という返事が返ってくるのは目に見えていたからです
それはまるで
ドリームキラーのように
敵は家庭内にいる
それからしばらくして
一応書類審査は通ったのです。
「しめしめ、第一段階突破」
さあていよいよ
待ちに待った採用試験の日
忘れもしません。
当時、冠婚葬祭の時しか
着たことがなかったスーツを
タンスの奥から引っ張り出して、
おそらく
誰が見ても時代遅れであろうそのスーツに身を包み
「よしっ!」
得意の気合だけは入れて
ドキドキ、でもワクワクしながら
未知の世界への入り口
大阪の試験会場に到着するや否や
わたしとは違う着慣れたスーツ姿の
いかにもキャリアのありそうな
男女数名が目に飛び込んできました
なんか場違い感半端ないかも
ヤバいかも
と、そこにきて初めて気後れしたのを覚えています。
でももう未知の世界への扉は開いています。
折角ここまできたのに
ここで引き返すわけにはいきません
「よっしゃ行くぞ」
気合を入れなおした私に
更なるダメージが待っていました
それはしょっぱなの
「ペーパーテスト」です。
お恥ずかしい話ですが、
採用試験の何ぞやの知識もない
勉強なんかしていかなかった私は
なんとそのテスト
ほとんど白紙、
もしくはテキトーな答えを書いて
提出することになったのです
「チーン」
これが採用試験なのね
と洗礼をうけてすぐに
ハイ、次は面接です
お名前呼ばれた方からおはいりください
もうこうなったら
開き直るしかない
そう決めて
怖そうなおじさま方の
いやのちに専務と知りましたが
目の前に座りました
私の横には、
例の会場に入ってきた時に見た
仕事できそう感半端ない男女が
座っていました。
面接が始まりました。
「子供さん、いらっしゃるのですね」
「ご主人は仕事することにはご理解いただいているのですか」
「大丈夫ですか」
ありきたりな質問が続いた後に
専務は
いきなり私に向かって
こうおっしゃたのです
「貴女は専業主婦
ということですが、
今日ここにきている人たちはみんな
営業職経験者です。
気後れしませんか」
わたしは、ちょっとイラッとして
「お言葉を返すようですが
世の専業主婦ほど、
いろいろなことを
一人でこなしている人は
いません。」
「1日の限られた時間の中で、
夫のこと、子供のこと、嫁として姑とのこと、ご近所さんやママ友のおつき合い等々
それをやってきているので、
何のきおくれもありません」
「私は専業主婦という仕事に誇りをもっています」
それを聞いた専務は
「ほらね、今は女性のほうがしっかりしているんだよ」
と苦笑いされていました
思わず言ってしまったものの
しまった
こんなこと言って反発したら
ペーパーテスト0点やのに
不採用決定じゃん
家に帰ると子供達に
事情を話しながら
まるで戦い終わった兵士のように
「お母さん多分おちてるからね」
がっかりした気持ちとは裏腹に
なぜか「やり切った」という
心地良い疲労感が全身を包んでいました。
ところがどっこい
数日して郵便ポストに入っていたのは
思いもしなかった
内定通知書だったのです
採用だ
合格だ
この瞬間信じられないくらい
うれしかったのは事実なんですが
ここから自分の人生が大きく変わるかもしれないという
未知の世界への期待と不安で
今まで感じたことのない
覚悟にも似た
身震いを感じました
こうして
未経験
筆記試験0点
専業主婦だった
こんなわたしでも
専業主婦の経験を武器にして採用が決まったんです。
そこからわたしの営業マンとしての
人生が始まったのでした
だから今、仕事をしたいけど、
どうやって始めていったらいいか
わからないと
悩んでいる貴女。
前回のブログでも書きましたが
あなたの専業主婦としての、
嫁、母、妻の経験は
就職活動においては決して
マイナスではありません。
どうか自信をもってください。
一番大切なのは
あなたの
心にどれだけ熱いものがあるか
やる気があるか
それが見えたとき
必ず、相手に伝わります。
間違いなく相手の心をうごかすだけの
エネルギーになります。
頑張ってくださいね!
貴女のことをいつも応援しています。