日系人画家の映画に観客賞…NYトライベッカ映画祭
 太平洋戦争中、米国で敵国民として強制収容された日系人画家の生きざまを描いたドキュメンタリー映画「キャッツ・オブ・ミリキタニ」が8日までに、 ニューヨークのトライベッカ映画祭で観客賞を獲得した。画家の生涯を通じ、日系人がたどった悲惨な戦後史を淡々と描いて「感動的」と絶賛された。

 監督のリンダ・ハッテンドーフさんは2001年、路上生活者の映画をつくろうと、ニューヨーク市内の近所の歩道で猫の絵を描いていた自称「平和の画 家」、ツトム・ミリキタニ氏(86)の撮影を始めた。取材を通じ、同氏が日系人として戦中戦後、米国で差別された事実を偶然知り、同氏の過去を探るととも に、路上生活をやめて自力で生活を始めるようになる過程をフィルムに収めた。

 ミリキタニ氏は1920年1月、カリフォルニア州生まれ。広島で墨絵を勉強し、米国に一時帰国した際、太平洋戦争が開戦。同州の強制収容所に送られ、米市民権をはく奪された。画家としての大志も奪われてニューヨークで路上生活を送るに至った。(共同)


 この手の映画は賛否両論でる場合が多いが、観客賞を取れてすごいことだと思う。悲惨なる歴史を映画という形で残すことができ、多くの人が見ることができることは素晴らしいことだと思う。これで平和を願う人が増えてくれる事があればいいと思うばかりだ。


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