雨が和らいできた
火曜日(9/20)の夕方、近隣のヒガンバナを撮りに出てみました。
この時、風はまだ強めで揺れています↑
別名、曼珠沙華(まんじゅしゃが)はよく耳にしますね。
風雨で倒れてしまった花もあれば、
葉陰で守られた花もありました。
ヒガンバナは、稲作と共に中国の揚子江沿岸から伝来したそうです。
有毒植物なので、田や畑、それに墓地などを荒らす動物や昆虫を
寄せ付けないよう、人為的に植えられるようになったという経緯ですが、
飢饉の時には、毒抜きした球根部分が食糧になったこともあります。
蕃殖が不思議でして、
原産の中国では、雄蕊と雌蕊が受精して種ができるのですが、
日本に来てからは、遺伝子が突然変異し、
種を作る”稔性”から、地下の鱗茎で増える”不稔”になったと言われています。
では、この長い雄蕊や雌蕊、子房まであるのは、何のためにあるんだろうかと
そんなところにも惹きつけられます。
遺伝子:染色体の解説については下図をご覧ください。
コヒガンバナ=中国揚子江沿岸原産、突然変異→ヒガンバナ=1株から全国に繁栄。
図はネットより拝借。m(__)m
三倍体には、種無しスイカなどがあります。
そうなってくると、原産のコヒガンバナの果実は、どのようなものかと
見てみたくなりますね。
同じくネットより画像をお借りしました。
コヒガンバナの結実です。 葛西臨海公園のコヒガンバナ
中には黒い種が入っています。
この原産のコヒガンバナは、稀に見られるそうです。
↑の画像をお借りしたのは、
えどがわ環境財団のホームページです。
日本で見られる一般的なヒガンバナよりも一回り小さく、
8月下旬あたりから開花するほど早咲きなのが、コヒガンバナだそうです。
逆に、ヒガンバナがまた受精する”稔性”に戻るような
突然変異を起こすことは、もうあり得ないと言われています。
さて、台風通過後の我が家近辺のヒガンバナに戻ります。
台風通過後、眼下に咲き始めたばかりのヒガンバナ
学名はLycoris radiata リコリス ラジアータ
”リコリス”とは、ギリシャ神話に登場する海に棲む女神、ネーレーイスの一人、
リュコーリアス(Lycorias)からとられました。
”ラジアータ”は、放射状の意味で、放射状に伸びる花被の様子を表しています。
別名の曼珠沙華は、法華経の「摩訶曼陀羅華曼珠沙華」から来ています。
ちなみに、↑法華経の青字部分、曼陀羅華は
ダチュラのことですね。 昨年10月に撮影
現在、ダチュラは実がなっています。台風後のヒガンバナと同日、9/20撮影
風が収まっている時に撮影
曼珠沙華蘭に類ひて狐啼く (蕪村)
以下、
夜にまた、出直して。
風は止みました。
昨夜、実家にて。
テーブルフラワーに活けたヒガンバナは、花もちよく元気でした。
そして、なんと!!
シロバナヒガンバナ(白花の彼岸花)のツボミを入手していました。
ヒガンバナの赤白が群生する敷地内の、管理人さんから母が
譲り受けたそうです。
開花が楽しみです。
今夜もこれから見に行ってきます。
以上、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
台風15号が発生したようですね、今夜、明日、明後日、
どうぞお気をつけてお過ごしください。
m(__)m