私が使っている帯枕と帯板などについて
以前書いた記事をリライトします。
▼日々リアルに私が使用しているものたち
▼10年以上前に購入した時の写真
着付け用の小物は、譲り受けたものを活かすのも良いのですが
買い換えても、一点一点はさほど高くありません。
ほぼ「一生モノ」くらいの感覚で長く使えると思いますので
ご自分にあった使いやすいものを選ぶと良いと思います。
様々な視点から改良された使いやすいものが売られておりますので
一昔前の帯枕のように「かたい・ちいさい・安定しない」などの小物は手放して
使いやすいものに替えると着付けも一層しやすくなると思います
生徒さんからもよくご質問をいただくので、こちらにまとめておきます。
【帯枕】
背中との接触面がやわらかい素材で
ある程度「横長のかたち」がお太鼓のかたちを整えやすいです。
ガーゼに入ったものがおすすめです。
帯枕 おすすめ:背中 ・脇が痛くない、たかはしきもの工房の帯枕
【帯板】
通気性が良く、湿気・熱がこもらない帯板がおすすめです。
私は夏用として「へちまの帯板」を購入しましたが、結局通年使っています。
「みゆき へちま帯前芯」が個人的にはおすすめ!
(ですが、純国産であるためこの数年でお値段がずいぶん上がりました泣)
それなりにしっかりとした質感(ペラペラじゃないもの)であれば「メッシュ」の帯板も悪くないと思います。
【伊達締め】
私は昔ながらの博多織の伊達締めを長年愛用しております。
数年前から「すずろベルト」のメリットも感じるようになり使うようになりました。
それぞれメリット・デメリットがあるため使い分けます。
※レッスンをスタートする着付け教室の生徒さんには、伊達締めを2本ご用意いただくようにお願いしています。
新たに買い揃える場合は、伊達締め2本の組み合わせについて以下のように気をつけていただきたいです。
〇博多織2本 〇博多織1本+すずろベルト1本 ×すずろベルト2本
【腰紐】
腰紐は、結びやすくしっかり締まることと、太すぎないことが大事です。
私自身は、長年「正絹」の楊柳(きんち)の腰紐を愛用しています。
※化繊のきんち紐は、全くおすすめできませんので購入のときは「正絹」であることの確認をお願いします。
着物を体に当てたあと、一番最初に結ぶ腰紐は、着付けにおいて一番大切な紐。
この紐だけは、手や体に馴染む結びやすいものを一本ご用意いただくのが良いと思います。
きんち紐は、購入した時には幅が広いように感じますが、実際に結んで使うと細くなります。
絹だから、しっかり結んでも、手や腰の体温で柔らかく体に馴染みます。
一番大事な着物の腰紐1本だけをきんち紐にして、その他はすべてモスリンの紐でも良いと思います。
きんち紐1本もご負担に感じるようであれば、絞り等の正絹腰紐、モスリンの紐も、丈夫で結びやすく優秀です。
【肌着・下着・肌襦袢】
和装の肌着で私が愛用しているものは以下ような2点です。
ベンベルグの花嫁スリップは、裾さばきが良く、上部も無駄のないデザインでスッキリした着姿になれます。
本麻のスリップは通年快適です。裾捌きの良さはベンベルグに負けますが、肌触りの心地よさもがあり、愛用しています。
どんな肌着でも問題ありませんが、衿ぐり(ネックライン)の後ろの「くり」が深めに入ったものがおすすめです。
着付け道具を使いやすいものにすると、美しい着姿がきまりやすくなります。
それにも増して大きいことは、着付けの途中で小さなストレスを感じないので、着付けの時間そのものが一層楽しくなること♫
当たり前に使っている着付け道具、時には見直してみるのも良いかもしれません。
ほぼ「一生モノ」と言いましたが、「きんち紐」だけは消耗品です。
上質のものを使えばもっと長持ちしますが
私が今回使っているものは割とお手頃価格のきんち。
写真のとおりくたびれてきております
そろそろ新しいものを準備しようと思います!
尚、私の着付け教室では、コーリンベルト、その他の特別な着付け道具は一切使用しません。
新たにレッスンを始める生徒さんは、気軽にご質問ください♡