2024.5.11(土)


6:00すぎ

目が覚める。

寝室から赤ちゃんと一緒に移動した。

そういえば

我が家を案内していなかったなと思ったのだ。


抱っこして、各部屋を説明しながら歩く。


『ここはリビングだよ、お風呂だよ』、、、


ベランダに出ると朝日が眩しかった。

今日もいいお天気になりそうだった。


抱っこしながら

しばらく2人でベランダで過ごした。

ここでも涙が出る。

謝罪と感謝。

幸せと悲しさ。

涙がなかなか止まらない…。



しばらくすると

長男が起きてきたようで、

ママ〜どこ??、と呼ばれる。

リビングに赤ちゃんを連れて戻った。


そうすると、

長男がリビングにきた赤ちゃんを見て

『赤ちゃんって足あるの?』

と聞いてきた。


確かにお洋服を着ていて、

今は顔しか見えないもんな。


『ちゃんとあるよ。見てみる?』


と聞くと、


『見る』、と言う。


意外な返事だなと思った。

長男の性格上、見ないと言うと思ってたから。


お洋服を脱がせて身体を見せてあげた。


長男は赤ちゃんを真剣に見ていた。

もっと短い時間かなと思ったから。


『本当だぁ…足ちいさいね。指がちゃんとある』


と赤ちゃんを見た後に言っていた。


私は


『小さいよね。

 でも、手の指もちゃんとあるでしょ。

 あと、赤ちゃんね、女の子なんだよ』


夫が性別を伝えていたかは分からなかったから

念のため伝えた。


『えー、そうなんだ。男かと思ってた』


と、長男は言っていた。


『赤ちゃんに触ってみてもいいよ。

 優しくなでなでしてあげると

 赤ちゃん嬉しいと思うよ』


とダメ元で言うと、


長男は

赤ちゃんのほっぺたと

足の指にチョンチョンと触れてくれた。

『赤ちゃん、冷たぁー』と言っていた。



長男が素直に赤ちゃんに触れてくれたことも

正直驚いた。

繊細で未知のことをするのを極端に警戒して嫌がるから。


変な言い方だけど、

すごく小さいけどきちんと

人間の形をしている赤ちゃんを見て、

長男なりに自分自身で赤ちゃんについて

何か納得をしたかったのかもしれない。



自分が5才のときに、

このような経験をしたことはない。


長男が赤ちゃんについてどう受け入れて、

どんな気持ちなのか想像はとても出来なかった。