2024.5.8(水) 18w6d


中期中絶に向けて

いよいよ入院の日。


朝は普段通りに軽くごはんの支度、

普段通りに長男の身支度のお手伝い。

保育園の朝の送迎は

妊娠後は夫にほぼお任せが多かったが、

この日は赤ちゃんと一緒に行ける最後の日となるのでみんなで歩いて保育園まで一緒に行った。


妊娠がわかったとき、

保活のこともなんとなく考えるていて、

第一希望は長男と同じ、

この保育園にするんだ、

って思っていた。

そんなことを考えていた自分を思い出し、

長男送迎後の1人の帰り道はまた涙が出てきた。


帰宅後は入院の持ち物の最終確認をして

バックに詰めた。

産院でシャワーは出来ないということで、

家で念入りにシャワーをして身支度は完了。

思ったより荷物が多かったのと、

しばらくシャワー出来ないのに

汗をかくのは嫌だと思い、

タクシーで行くことにした。


家の目の前に迎車して産院に行くのは

なんか嫌だったので少し離れた場所に

タクシーを呼ぶ。

帽子、マスク、メガネをして準備して

防御完了。


運転手さんに産院名を伝え、

もう何も話しかけてくるなオーラを出す。

幸いにも何も話しかけてこない運転手さんで

ホッとした。


15:00に産院に到着。

受付後、コロナの抗原検査をして陰性。

16:00前には入院病棟へ入れた。


産院の配慮で

妊産婦さん達とは距離の離れた角部屋の個室(2人部屋を1人使用)に案内してくれた。


部屋に入ってからは

助産師さんと同意書の確認など行い、提出。

産院から紹介された葬儀社は使用せず自分達で全て行いたい旨を報告。


その後、

A3サイズの死産届の様式と記入例を渡されて、

左側半分の自分達の必要項目を記入をした。

間違えると書き直しらしく、慎重に書いた。

記入済みの死産届を助産師さんが取りに来て、

内容について確認してもらい、

不備なしのようでそのまま提出となった。

死産後に産院が証明書の右側の証明をして、

役所に提出をすることになる。


その後は

『もうパジャマに着替えていいよ』と言われた。


着替え後は手持ち無沙汰となり

軽く荷物の整理をしたり、

テレビをつけてみたり、

途中から雨が降り出した窓の外を見たりして

ぼんやりと過ごした。


17:00を過ぎると夕食が運ばれてくる。


『 えっと…。うーん???。

 まだ診察も処置も何にもしてないのに、

 この夜ご飯どうするの?食べていいの!?』


疑問になり、ナースコールをする。

助産師さんから食べてOKと返事あり。


でも

これからラミナリアの処置あるんだよね…。

どのくらい食べよう…。そもそも食べる…?


※私は生理痛が重く、

お腹が痛すぎると吐いてしまう身体です。


他の方のブログでかなり痛かったとの事前情報を得ていたため悩む…。


目の前には妊産婦さんと同じ豪華なお食事。

ラミナリアの処置が痛いともわかってるけど、

もしかしたら生理痛とも違う痛みかも!


『えーい!食べてしまえニコニコ


きっと、なるようになる。

やけくそで8割くらいは食べました、苦笑。



18:00すぎ、

ナースコールが鳴り、

診察と処置をするので外来に来るように言われる。


ここで最後のエコー。

エコー写真と動画を記録してもらった。

生きている赤ちゃんのエコーを見れるのは

これで最後。

ここでも自然と涙が出てくる。


『弱くて勝手なママで本当にごめんね』



その後は内診台に移動して

恐怖のラミナリアの処置。

これを入れるからね、と医師からラミナリアの実物を見せられる。


ゆっくり深呼吸をしながら、

目をしっかりと開いて、

身体の力を緩めるように努力したつもり。

それでも

『いったぁーっ』と2回くらい泣き言を言った。

やはり無意識に身体に力が入ってしまう。


医師は

『痛いよねー、ごめんね』と言いながら

淡々と処置をすすめる。


結果、Mサイズ3本を入れたとのこと。


内心は


『あれ、なんか本数少なくない?

 みなさんもっと多くなかったっけ』


と疑問に思った。

まぁ少なくていいならいっか、

また明日の朝に入れるのかな?

と思うようにした。



その後は部屋で

折り紙をしたり、手紙を書いたり、

天使ママのブログを読んで

泣いたりして過ごした。


20時を少し過ぎた頃、

助産師さんがお菓子とお茶を持ってきてくれた。


『そうか、ここは産院なんだもんな。

 産後のママにはおやつの時間があったなぁ』


と長男の出産のことを思い出した。



あっという間に21時になった。

そうすると再びナースコールが鳴る。


『明日の出産に向けて、もう少し広げたいので

  23時から再度ラミナリアの交換をします』


とのお話が…。


『えぇー、聞いてないよ、

   急にそんなこと言われても…。

 しかも23時からって、遅くない?。』


かなり凹む。でも仕方ない。

そして

私より痛くて苦しい思いをしなくてはいけないのは赤ちゃんなんだから…、と思い直した。


23:00

外来ではなく手術室のような部屋での処置を行った。

その頃には気持ちも少し落ちついていて、

こんな時間に医師から処置をしてもらうことに申し訳なさを感じた

(でも、正直なところもう少し早い時間がよかったよ)。


何本入れるのか医師に尋ねると

『10本くらいかな…』と。


絶望でしたが、もう我慢するしかない。

痛みで声も出る、自然と涙も出る。

ひたすら深呼吸。

途中からは医師の指の出し入れの際のゴム手袋のスレる感じも痛かった…。


『このぐらいにしておきましょう』と言われ、

処置は終了。

Lサイズが8本入ったとのこと。

処置時間は20〜30分くらいだったと思う。



その後は部屋に戻り

明日に備えて就寝準備。 


絶対に眠れないと思っていたので

入眠剤の薬を処方してもらっていた。


夜中の院内はひっそりとしている…

その中で聞こえてくる新生児の泣き声…。



私はここで一体何をしているんだろう…。

明日にはもうお別れ。

泣き声を聞くこともないお産だ。


泣きながら

お腹に手を当てて、赤ちゃんに何回も謝った。

まだ胎動も感じられる。

お腹にきてくれてありがとう

と、感謝の気持ちも何回も伝えた。



人生初の睡眠薬。

強制的に、深くに落ちるように、眠りに入った。