<蔵王山>融雪型泥流の減災ハード対策に遅れ
火口周辺警報(火口周辺危険)が出された蔵王山(蔵王連峰)の噴火に備え、国や宮城、山形両県、周辺自治体が取り組むべきハード対策が遅れている。関係機関が減災計画策定を協議している途上の事態急転で、現状では集落などへの火山泥流氾濫を防ぐ手だては講じられていない。
ハード対策をめぐっては東北地方整備局と両県が2013年2月、学識経験者らを交えた「蔵王山火山噴火緊急減災対策砂防計画検討委員会」を設置。噴火被害を最小限に抑える方法を協議してきた。
積雪が残るこの時期に蔵王山が噴火した場合、マグマや水蒸気の熱による雪解け水を含む泥流が下流域を襲う「融雪型火山泥流」が発生する恐れがある。
検討委の最大被害想定案によると、宮城県側は濁川や松川から流域集落に泥流があふれ、約25キロ下流の白石川へ向かう。山形県側は須川に流れ込み、約20キロ下流の山形市内に達する。
今のところ川の拡幅など河川改修を伴う恒久対策は全く検討されていないのが現状だ。検討委は各河川の川岸に大型土のうを積む仮設堤防設置や川底にたい積する土砂の撤去を軸に緊急減災計画を協議してきた。
だが、緊急対策でさえ準備は整っていない。宮城県は「被害想定も計画も案の段階。成案にならないと予算を確保できず、資機材を調達できない」と漏らす。山形県も「計画が固まらなければ具体的な対策に取り掛かれない」と説明する。
減災対策が周辺観光地の風評被害を加速させるとの意見もある。宮城県の担当者は「川岸に土のうが積まれた光景は不安をあおらないだろうか」と言う。
検討委事務局の東北地方整備局新庄河川事務所(新庄市)はまずは検討委の早期開催を模索する。噴火時の噴石、降灰への対策については「衝撃に耐える防護施設は困難」「被害が広範囲に及び、ハード対応は困難」として住民への避難呼び掛けなどに重点を置く。
検討委員長の丸井英明新潟大特任教授(自然災害科学)は「減災計画の策定を急ぎ、関係者の意識共有を図るべきだ」と話す。
昔から
この辺り
大雨降ると
河川敷に水が上がったりするからなぁ
この間、
この画像の奥に見える橋の補強工事?してたみたいだけど
昔から、しょっちゅうやってる…
なんで何度も何度もするのか、疑問…
大雨で通行止めになったこともあるし…