私が、まだ10代で・・・
原付が有れば何処でも行ける
そう思ってた頃の話
何故、そこに居たのかは
覚えてないが‥
私は原付でプラプラしてた
すると後輩の女の子達
二つのグループが何か揉めていた。
そこへ洒落た車に乗った
白シャツにデニムパンツ
顔は元祖?加勢大周風の
男が現れて‥‥
『どうしたの?』『喧嘩?』
そう話しかけて来た。
少ししたら‥皆んな、落ち着いてて
その場を去って行った。
家には帰りたくない‥
それにイケメンだったし‥
私はついて行ってしまった
男の部屋は当時のドラマの部屋
より洒落ていた。
だけど中に入って座ると……
んっ‥?何だコレ?
辺りを見渡すと床には、
複数人の女性の泣き顔写真
が散らばってた。
そういう趣味‥なのか
何か少しヤバイ‥か
そんな事を感じて、その後
私は後輩の男の子の所で
少し過ごした。
なのに‥だけど‥
何か、よく分からなくて
もう一度、その男に会った。
車に乗って少ししたら……
カシャ‥ロックがかかった
アレ‥‥マズイ
上のボッチが無い
すると男は‥
『何してたの?』
本当にマズイ
男は車の何処かから‥
持ち手に柄つきの洒落た
ペーパーナイフ‥?を
私に向けて居る
えっと‥どういう事?
付き合ってたっけ?
じゃない、そうじゃない
この状況が危険すぎる。
私は、とっさに‥‥
『あなたのせいだよ』
『会えなかったから』
コレで、どうだ?
他には思いつかなかった。
すると男は……
『そうか、俺が悪いんだな』
今度は男自身にナイフを向けた
何だろ‥この状況‥
私は男をなだめて‥‥
二度と会わない‥と、
心に決めて車を降りた。
女性の泣き顔写真
開けれない車のロック
車内にペーパーナイフ
あの男は何だったのだろうか?
そして自分の人生を振り返り
私は何やってたんだと思う
地鳴りの様な耳鳴りのする
今日このごろ