長女が帰ってきた。

 
また一緒に暮らせる。
 
 
学校は留年決定で、
 
早めに通信の学校を探して転入手続きをしたほうがいいと言われた。
 
 
普通に起きたりできないから、普通の学校に通うことは難しい。
 
 
今まで、なんとかこのまま今の学校を卒業させたいと思っていた私。
 
結局、長女を苦しめていたかもしれない。
 
 
『少しのんびりしたらいいよ。
今まで辛かったよね、無理させてごめん。』
 
と言ったら、長女は少し笑ってそして泣いた。
 
 
辛かったんだよね。
ごめんね。
 
 
次の日、私はこの出来事を2人の人たちに話した。
 
2人は驚きもせず、同情的な表情もせず、詳しい事を根掘り葉掘り聞くでもなく、
 
『良かったね。
普通高校にこだわることないよ。』
 
『良かったよ。』
と、言ってくれた。
 
まるで、なんでもないことみたいに。
 
 
私にはそれが嬉しかったんだ。 
 
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