堀泰典著「はだしで大地に立つと病気が治る」を読みました。
 
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本書は、私の休日の楽しみ「はだしランニング」に役立つ情報があるかもしれないと思い、タイトルで選びました。著者の堀氏は、医学・薬学・歯学の博士号を持っている方だそうです。独自に「体内静電気を抜く」という健康法を開発され、伝えています。

 

体内静電気を抜く

 

堀氏は、体内で発生する静電気が病気の元になる、と説きます。

それは、体表の静電気とは別物で、細胞レベルで帯電する静電気です。その静電気の放電によって細胞が傷ついたり、働きが低下するのだそうです。

 

体内静電気がもとになって起きる病気は、

ガン、動脈硬化、高血圧、心臓病、脳血管障害、うつ病などの精神疾患、婦人病、糖尿病、アレルギー、薄毛など。

これらは実際に著者が関わった症例で、体内静電気を抜くことで症状が改善されたという感想が述べられていました。

 

【私の感想】

本書には、何人もの方の体験談が載っていて、その理論を裏付けるように構成されていました。砂浜を歩いたり、家庭菜園をしたり。静電気をアースするイメージで、地面に裸足になって立つことや、草木に触れることを日頃の生活の中に習慣化されているようでした。

私は細胞の中の静電気のことはよくわかりませんが、砂浜を裸足で歩いたり、草木に触れることなどが健康に良いことは、感覚的にわかる気がします。

 

素肌を大地につけること

 

体内静電気を抜くのに最も良い方法は、手足などの素肌を公園や庭などの大地に触れさせることです。

 

そうすると、体が軽くなってスッキリする感じがします。これは体の中にたまった体内静電気が大地にアースされる。つまり体の外に抜けていくから。

 

土に触れるといっても、コンクリートの上に置いてあるプランターの上の土に触れてもほとんど意味がありません。直接、地球とつながることが大前提です。

浜辺を歩き、砂山を作って遊ぶのもおすすめです。こうして遊んでいるうちに、体内静電気は確実に抜けていきます。

 

都会で暮らしている人の場合は、どうしたらよいか。

街路樹など樹木に手を付けることで、地面ほどではないですが、体内静電気は抜けます。

 

【私の感想】

私はときどき公園の芝生の上を裸足で走っています。それは、堀氏の理論でいけば、体内の静電気が地面へ抜けていることになります。

ときどき裸足で走ってみて、ランニングフォームを改善につなげようというのが私の裸足ランの動機でした。でも、「静電気理論」によれば、ときどき裸足で地面に立つことだけで、健康になるわけですから、ランニングフォームはどうあれ、地面に立つだけで良いということ。楽な健康法です。裸足で運動すること自体の解放感、気持ちよさがありますから、これは続けられそうです。

 

樹木に触れるといえば、地元の三峯神社にある杉の大木に触れる場面が頭に浮かびました。大きな木に触れると気持ちがいいのは、体内から余計な静電気が地面に抜けていくからなのかもしれません。

 

ゴム底靴では静電気は抜けない

 

靴底に使われているゴムは、電気を通さない完全な絶縁体です。これを履いていては、体内静電気はまったく抜けません。

 

戦前の人は、草履や下駄が一般的で、ゴム底の靴は少数派でした。それより以前はワラジでした。ゴム底靴が普及したのは戦後からです。

 

ガンや生活習慣病、さらには現代病といわれる原因不明の難病が後を絶たなくなったのも、こうした生活の変化と無縁ではないと、著者は考えています。

 

著者は、浜辺を歩くにゴムゾーリを履いていてはダメ、乾いたアスファルトの舗装道路も絶縁状態だから、効果がないと言っています。一方、濡れたアスファルトは電気抵抗値が下がりますから、電気は抜けやすくなります。

 

【私の感想】

私はランニングのときに、「ルナサンダル」というゴム草履を愛用しています。裸足に近い感触で走れるから気にいっているのですが、ゴムゾーリでは、静電気が抜けないとのこと。

昔の人が履いていたような「ワラジ」で走ってみたくなりました。

 

私は、散歩のときに木の下駄を履くことがあります。最近はちょうど雨の日が多かったので、濡れたアスファルトの上を歩いて、その気持ちよさも体感しました。草履や下駄での散歩は、地面が濡れていればアスファルトの上、乾いていれば舗装されていない地面を歩けば良さそうです。

 

私がさらに健康レベルが上がるヒントを頂けました。

 

ありがとうございました。