今回は話が長くなってしまいました でも一生懸命書きました  | ドランクドラゴン鈴木拓ブログ「相方に捨てられるその前に・・・」by Ameba

今回は話が長くなってしまいました でも一生懸命書きました 

僕は親とすごした感覚があまりありません




というのもいつも親が共働きだったためいつも家にいませんでした




いつも僕のとなりにいたのは2歳年上の姉です




姉がいつも僕の親代わりで世話をしてくれました




洗濯をしたり風呂の用意をしたり




小学校低学年くらいにはすでに夜ご飯はいつも姉が作ってくれてました




僕が保育園が終りの時間になれば小学1年の姉が友達と遊ばず遠い道のりを歩いて迎えにきてくれてました




眠れない夜には背中をポンポンと叩いてくれて僕を寝かしつけてくれました




うちの家族で一番のしっかり者です




それ以外は基本みんなチャランポランです




姉は公務員に近い仕事をしています




僕と違い、女で一人、コツコツとお金を貯めて24歳の若さで家を建てました



僕の自慢の姉です





親は「パチンコをしなければ家を建てれた」と自慢をします


その頃の僕はまだ駆け出しの芸人でお金など全くありませんでした




うちの両親2人にいたってはせっかく稼いだ金をパチンコに費やすという芸人のような生活を日々繰り返していました



そんな金の無い僕に対して姉はいつも優しかったです




僕は若い頃いろんな職業に憧れていました




それこそ週替わりでなりたい職業が変わってました




定食屋の日替わり定食よりちょっと長いくらいでした




ある日僕はいつものようになりたい職業を親に打ち明けました




完全に自分達のパチンコ依存症の病気を棚に上げて親は「またいつもの病気が始まった」と思ったようです




僕はメキシコに行ってプロレスラーになりたいだの、中国に行って株の勉強したいだの、フランスに行って外人部隊に所属してフランスを守りたい!スペインに行ってマタドールになりたい等々いろんなこと言ってました




もう親からしてみると完全にオオカミ少年状態でした



しかし今回の憧れの職業はそれまでの職業は別格でした



そのなりたいと思った職業はお笑い芸人でした



僕は「今度のは違う!」と言いましたがなかなか信用されません



無理もありません



だって言う職業がみんなぶっ飛んでるんですからそうなるのも当たり前です



僕が親と同じ立場だったらそう言ったでしょう



しかもお笑い養成所に入りたいから60万円くれと甘えたこともつけ加えました



親はもしそれが本当になりたい職業だとしてもお前には無理だお前が今まで面白いと思ったこともない!と言われました



今考えると親の愛情の裏返しだったんでしょうけど若い僕にはそんなことわかりません



しかも芸人になった後もいろんな人に全く同じことを言われるので親が完全に正しいと思います



まだ食い下がる僕に対して親はこう付け足しました



「だいたいそんなになりたいなら自分でお金を貯めろ!」



当たり前です塚っちゃんだってロバートの山本君だってみんな自分でお金をためて上京し養成所の金を払ってるんです



そんな親に甘えているやつは僕のまわりにはいませんでした




しかしここにトリックがあります



冷静になった今ならわかります




愛情の裏返しだけではなく物理的に親は金をパチンコでつぎ込んだのでうまく問題をすり替えた一面を覗かせているともいえます



さすがにただでは起きない親です


その僕の夢の全否定の様子を姉は黙って見ていました



そして数日後失意のどん底にある僕を姉はこっそり呼び出し



「アタシは夢というものが無いので夢があるアンタがうらやましい

だから本当に芸人なりたかったらやってみな!



それでダメでもいいじゃない!



人生で無駄なことなんてないよ!



お金はアタシが出してあげるから…



アンタに後悔はさせたくないんだ!」



でもアタシもアンタが面白いと思ったことないけど・・・





と二つの意味でグサッと心に刺さる言葉を言ってお金をくれた




僕は感謝し絶対このお金は働いて返そうと心に誓いました




ほぼ塚ちゃんが働いてお金は返しました





芸人になり3年くらいたった時に養成所の講師がおもむろに僕に鈴木のお姉さん元気か?

と言ってきました



僕はおかしい?と思いました



僕は養成所の講師に姉がいるなどと言ったことはなかったのです



僕が親に芸人になりたいと告白した数日後に事務所に電話をして僕が詐欺にあうのではないか騙されるのではないかと心配して僕に内緒で人力舎に電話をしてくれたらしいのです



だから数日後ににお金をくれたのです




結果てきに塚ちゃっんが僕に騙されただけでした




姉が事務所に電話をしてくれてる時も親はパチンコにいそしんでいました




今も姉にはお世話になりっぱなしです



僕の奥さんが子供が生まれる時に調子がすぐれず僕の姉を呼び相談をしました



僕の姉もその時妊娠していたので対処法がしっかりしており無理するのは良くないと言ってすぐに救急車を呼びました



救急隊が来たました




姉が担ぎ込まれてしまいました



救急隊が勘違いをしてうるさい妊婦の姉を連れて行こうとしました



奥さんは黙ってグッタリしていたので姉にしか目がいかなかったそうです



さすがに救急隊員も「アタシじゃない!」とわめいてる姉の指示で奥さんの存在に気付きました



おかげで無事に僕の子供が生れました




僕はもっと姉に恩返しをしたいと思っています





もっとがんばれ!塚っちゃん!