【連帯債務の意義】

 

 連帯債務とは、数人の債務者が、同一内容の可分の給付について、各自独立に全部の弁済をすべき債務を負担し、そのうちの1人が弁済をすれば、他の債務者もことごとく債務を免れる債務関係である。だいたい、このように定義されるのが一般だと思いますが、これだけでは、よく理解できなかった私です。

 

 具体例、例えば、債権者をAとして債務者をBCDとして300万円を連帯債務として貸し付けた場合を考えても、法的操作については分かっても、連帯債務の本質についてはスッキリしなかったものです。なぜ、スッキリしなかったのか、根本の理由は、連帯債務というのは一つの債務なのか複数の債務なのか、上の例でいえば3つの債務なのかがよく理解できていなかったからだと思います。

 

 結局、連帯債務というのは、一つの債務なんですよね。上の例でいえば、その一つの債務について、三人の債務者が各自で全額を支払う義務を負っているわけです。例えはあまり適切ではないかもしれませんが、保証の場合、一つの債務について、主たる債務者と保証人の二人の債務者を想定できるように、連帯債務の場合もABCそれぞれが保証し合っているような感じなんだと、厳密には少し違うけれど、あくまでも理解のためにそのような考え方をした私です。

 

 連帯債務は「一つの債務に複数の責任者がいる状態」ということだと思われます。

 

【不分割債務との違い】

 

 連帯債務は可分債務が、当事者の合意や法令により、全員が全額の履行義務を負う関係で、弁済などの絶対効(一部の事由が全員に及ぶ効果)が他の債務者に及ぶのが特徴です。一方、不可分債務は、債務の性質上、物理的・経済的に分割できない(例、売買代金ではなく特定の車の引渡し義務)場合に成立し、性質上不可分であるため全員が全額義務を負いますが、連帯債務のような絶対効については少し違った様相にあります。要は、「分割できるか」どうかが根本的な違いで、連帯債務は「分割できるけど、あえて全員全額義務に」したもので、不可分債務は「そもそも分割できない」という性質によるものです。 

 

 次回に連帯債務と不可分債務を比較しながら絶対効の問題について一つずつ考えていきたいと思います。

 

人気ブログランキング

にほんブログ村 資格ブログ 法律系資格へ
にほんブログ村