村上春樹さんのインタビュー集、「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」を読みました。
その中にとても面白い話がありました。村上さんがカフカのエピソードを紹介しているものです。
ある日カフカは、公園で泣いている女の子に出会います。女の子は大切な人形を無くしてしまったのです。カフカは、手紙を書いて、人形からの手紙として彼女に渡します。
「私はいつも同じ家族の中で暮らしていると退屈なので、旅行に出かけました。でもあなたのことは好きだから、手紙は毎日書きます」
カフカは毎日手紙を書きます。
「今日はこんな事をしました・・・」
「今日はこんな人と知合いました・・・」
3週間くらい手紙を読み続ける中で、女の子は癒されていきます。
最後に人形は、ある青年と知り合って結婚します。
「だからももうあなたにお会いすることはできませんが、あなたのことは一生忘れません」
この最後の手紙で女の子も納得します。
インターネットで検索すると、カフカは最後に新しい人形を渡したというエピソードが出てきます。どちらが本当の話かわかりませんが、私は結婚する結末が好きです。
村上さんが作ったのかな?