僕のブルーはいったいどこに消えたのか

ポケットを手で探った

鞄の中には明日使うはずの薄い紫しかないんだ

なぜか欠けてしまったイエローなら

本棚の二段目に置いたことは覚えている

赤色は道端に投げ捨てた

ピンクなら玄関で傘と一緒に立て掛けてある

ホワイトは机に丸めて置いてある

なぜだろう

僕はどうしても

ブルーのある場所が思い出せないんだ

僕が探しているのはブルーなのに
どしゃ降りの雨が

心にも降り掛かり

思い出までもそっと濡らすんだ

ふと目の前が滲んだ

頬を滑り落ちる一粒のしずくが

水晶になり

結晶となり

透明な宝石となり

君の夢にこつんと音をさせて

星となり今夜落ちていくだろう
チャリティーコンサートを開くよりも

聞いただけで被災地のために何かしたいと思わせるような音楽をつくればいいと思うと

作家の曽野綾子さんがおっしゃっておられたが

私も同じように思う

しかも被災地を思って作りましたなどとは一切説明せずに

そのような気持ちにさせる作品を作ることができるのが

本当の才能というものだと思うのだが

そこまでの才能を持つアーティストに会ってことはない