ポジティブ心理学、という分野が最近脚光を浴びています。
人間のポジティブ感情や前向きなもののとらえ方が、ひいては私たちの生活全般に好影響をもたらす
ということを科学的に検証・提案しているグループのことです。
私も現役時代はどちらかというとそっち系でした。
学生時代にこんな論文を読んだことがあります。
2001年にケンタッキー大学の研究者が発表した論文によるとですね、
180人の修道女の自叙伝を分析したのだそうです。
平均して22歳の修道女が、1930年代にそれぞれ、自身の生きざまを回顧する形で
自叙伝を書いたのだそうです。
そのおよそ60年後にあたる1990年代に再度その自叙伝を描いた修道女たちの行く末を調査してみました。
すると、若いころに明るく前向きな自叙伝を描いた修道女は、
暗く後ろ向きな自叙伝を描いた修道女に比べて、
およそ10年ほど寿命が長いことが分かったというのです。
修道院という同じような環境、衣食住が与えられる生活において、10年もの差が生まれた、というのです。
また、医学系論文でも、
ポジティブな人はネガティブな人よりも突然死の割合が少ない
とか、
ポジティブな人は血管の病気にかかりづらい
とか、
脳血管障害の起こる確率はネガティブで怒りっぽい人に多い
とか・・・
さまざまな知見が提出されるようになってきました。
もちろん、直ちにその人の考え方がポジティブかネガティブかだけで決定されているかというと、
そうとも言い切れない面もあります。
例:ポジティブな人は人間関係に長けていて、会社でも出世しやすく経済的にも恵まれており、
医療もお金をかけられる…とするならば、ポジティブよりも「お金持ち」の要素が寿命に影響しているかも
知れなかったりするわけですね(こういうの剰余変数といいます)。
でも、おおむね、ポジティブに生きていることは心身ともに健康に保つための好材料であることは、
現代では当たり前になりつつあります。
ポジティブに生きる、ための方法というのは、今まさにいろいろな分野で考えられていることですが、
私が一番有効だと思うのが、
・ポジティブだなあ、見習いたいなあと思う人を一人見つけて、その人のまねをし、たくさんコミュニケーション
すること
だと思っています。
僕?
僕ですか?
はい、超ポジティブです。
ぜひ、お友達になってくださいな( ´∀` )