『経営者の病気は客単価を上げようとすることにある・・・』 | SEO対策1000の名言集

『経営者の病気は客単価を上げようとすることにある・・・』




『経営者の病気は客単価を上げようとすることにある・・・』


(社)全日本SEO協会 代表理事 鈴木将司





毎日色々な経営者や営業マンにお会いする機会がありますが、時々SEOは完璧で、売れるページにするためのページの最適化、つまりLPO対策も完璧なのに売上が伸びない、落ちている企業の方にお会いすることがあります。


売れない理由は色々あるでしょうが、最近最も深刻に感じるのが「いかにして一人の生身のお客さんから高い金をとってやろうか」という気持ちです。


それは私も自分の会社、協会で毎日売上アップを望み、仕事をしているからわかります。


少ない客数からたくさんのお金を払ってもらえさえすれば、たくさんのお客様から少しのお金をとるよりも仕事が楽になるのは当然のことです。


しかし、今の日本の時代はそれを許すわけがありません。


理由は誰でも知っているはずです。


それは私たち毎日の消費者として、企業の購買担当者として、「いかに費用を抑えるか? いかに固定費を削るか?」をあたかも事業仕分けの担当者のように毎日無意識、意識的に実践しているはずだからです。


買う人の立場に立てばそれはわかるはずですが、古い本や古いセミナーなどの影響のせい、または楽しかったバブル、ミニバブルの思い出が忘れられずに買う人の立場を完全に忘却して、ウリウリの鬼になってより高いお金をいかにとろうかと毎日、毎日狙っているとしたら・・・


それでは童話にでてくる意地悪じいさん以下なのではないでしょうか?


ある時テレビをみていたら評論家がおもしろいことをいったのを覚えています。


それは「歴史上、ほとんどの倒産した企業は、値上げをしようとしてつぶれていった・・・」


という意見です。


ただ、全く逆の意見として「安易な値下げに走り、利益を圧迫してつぶれた企業がたくさんある・・・」


というのも正しいと思います。


では私たちネットで物やサービスを売る人間は何をしたらよいのでしょうか?


私の意見は次のことです。


それは「お客が望まぬ欲しくもない過剰サービスを徹底的に別売りにして、その瞬間お客様がどうしてもこれだけは欲しいというものを、コスト削減努力によって適正な利潤を維持しつつ、提供すること」


です。


骨と肉を一緒に売るのをやめましょう。


最初にまず骨は何かを考えて骨だけを信じられないくらいの低価格で絶対ライバルが戦意すら喪失するくらい安く、確実に売り、その後肉が欲しくなった人に肉を適正な利潤で売ることです。


この意見を少しでも参考になると思っていただいた方はすぐにご自分の商品とサービスをリストラしてください。


不要なものを削り、まず圧倒的な消費者の支持をえられる価格で売りまくるのです。


その時、あなたの会社は圧倒的に消費者に愛され、支持され当面は安泰になるはずです。


それこそが「心のSEO」で1位を獲るといういみです。

ウリウリの意地悪じいさん、ボッタクリ旅館のおやじ、ボッタクリバーの意地悪おばさんになってしまったら「心の検索順位」は下がる一方です。


売り手のあなたにとって楽なことは、買い手にとっては苦しいことなのです。


そのようなことを、ユニクロさんやマクドナルドさんたちに教わります。


売上アップを絶対にあきらめないでください。


ライバルが苦しんでいるとき、ライバルが休んでいる時こそが勝負の別れ道です。


今むずかしいとあなたが思い込んでいることは、やり終えたら意外に簡単だったと思うことのほうが多いはずです。


あなたとあなたの会社の成功を祈っています。



それでは私も病気にならないようにがんばります。