1さて、昨日のやっつけ星写真の続きです。

2日目は疲れまくって、10時には就寝。
このまま朝まで心置きなく眠りたい。

ところが夜中12時過ぎにゴロゴロゴロ....と、空から不穏な音が。
今回、ずっと天候には恵まれていたけれど、やっぱり来たか!
ふと思い出したのが、「三脚が外だ!!!」と飛び起きて片付け。
干してあったタオルも取り込んで一件落着。
そうだ、雨が降る前にトイレに行っておこうとJakeと走りだした瞬間。

ビカビカッ!!ザーーー!!!突然の豪雨。
もうびっしょびしょ。
熊も嫌だけど、雷雨も嫌です...。

ザザぶりで熊も出ないだろうし、後戻りしても無駄なので、お手洗いへ行った。
犬も私もずぶ濡れで戻る。
幸い、服はテントに入れておいた予備で着替え。
こういうの、大事ですね。

トイレも行ったし、三脚も無事だし、星も撮ったし、
豪雨で熊も出ないだろうという、急に訪れた安心感。
一気に爆睡。

何か音がしてウトウト目が覚めたら雨は止んでいて、
表が少し明るくなり始めた頃。時間は朝4時ちょっと過ぎ。
ワオォォーーーん、ワオォォーーーんと、遠吠えが響く。
犬??いやいや、違う。
コヨーテの遠吠えです。
早朝から山の上の四方からコヨーテの大合唱が行われている。
「コヨーテに食われるので犬は絶対にテントの中に一緒に寝かせてください」
と言われていたけど、本当に出るんだ。

耳をすませていると、
直ぐに「ヤバいッスよセンサー」が発動して、眠気が吹っ飛ぶ。

バキッ、バキバキ、バキッ。。。
何かが外を歩いている。
しかも、近い。
息を止めて聞いていると、テントの周りをゆっくりグルグルしているではないか。

熊ちゃーん到来!

慌てて夫を叩き起こして口パクで「クマ、クマクマ、クマ」とジェスチャー。
テントの中はもう息もできない緊張感が漂い、音という音を拾う。
グハー、ゼハー、ゼハー
獣の息遣い。。。

暫くすると食べ物が無いので諦めたのか、遠ざかって行きました。

するとすかさず夫がテントの窓を開け始め、「クマ見たい」というもんだから、
白目むきながらキレる私。開ける夫。閉じる私。
結局、しばらくして窓を開けたけど、姿はもう見えませんでした。

この絶体絶命のピンチに、もしJakeが吠えていたら、攻撃されていたかもしれない。
(普通はクマも驚いて逃げるらしいが、子育て中の母熊だと襲ってくるとか)
Jake、いい子だった!
と、隣を見ると、、、
フガー、ンゴッ、フガー、ンゴッと寝息を立てて寝ている危機感ゼロの飼い犬。

二徹に付き合って、チキンの母に連れ回され、ブヨに輸血しまくって、
誰よりも疲れていたのでしょうね。
おつかれJake。


アメリカのワイルドなキャンプは、本当に命がけだということを、
尽く知らされる、楽しくて恐ろしい経験でした。
懲りずに今月、来月も行きますよ!
もう少し、熊の少ないエリアでね。。

ぽちり応援励みになります。
よろしくお願いします。
にほんブログ村 写真ブログ 女性カメラマンへ
にほんブログ村

にほんブログ村 犬ブログ 犬のいる暮らしへ
にほんブログ村