こんばんは!けーさんです🌟
この前、電車の中で、面白い会話を耳に挟んじゃいました👂
「ねえ、親御さんって、やたら『音符読めるようにしてください』って、言うよね?」
「別に、耳コピでも弾けりゃいいのにね」
「耳コピもすごい才能だって思うんだけど、親には、楽譜読める方が耳コピよりすごいみたい」
「え〜〜〜、あり得ない!」
「極端な親になると、ピアノは弾けなくても楽譜読めりゃOK!みたいな人もいるよ」
「そんなに楽譜って大切?私なんか、楽譜通りにしか弾けないことが悩みなのに・・・」
「私もそうよ!耳コピできる子どもたちがうらやましい」
この、若いお二人。どうやら音楽教室の先生のようです。
面白いので聞き入ってたら、恵比寿で降りるところを目黒まで乗り過ごしました(笑)😅🚞
さて、初めに言っておきますが、別に、保護者さんを責められませんよ。
多くの人は「数値化」できるものしか、信じられないんです。
ピアノ演奏は「表現(演奏)」と「論理(読譜)」の2つから、成り立っています。
そのうち数値化できるもの(目に見えるもの、効果が測定できるもの)は、「論理(読譜)」しか、ありません。
「表現」を数値化することは、不可能です。
でも「表現」が良いかどうかなんて、よっぽど、耳の肥えた人しかわかりませんよね?
そうなると、その分野に詳しくない人は「論理」で判断するしか、ないんです。
たとえば「ミスが多いけど、心を打つ演奏」は、耳が肥えた人にはわかりますが、一般の人には、ただの「下手くそ」と思われます。それは、仕方ありません。
だから、論理=楽譜を第一に考える。
そこを、まず理解することです。
その上で・・・
では、「音符は大切ですが、それがすべてではありませんよ」と、保護者さんに伝えるには、どうしたら良いでしょうか?!
ホンの一例ですが、こういう伝え方があります。
「こどもには、大人には見えないものが、見えます』
私はもう30年、教育の現場に携わっていますが、たったひとつ、このことを学びました。
たとえば、森を歩いていると、
「あ、今、何かが動いた!」
って、小さい子が言います。
確かに、草が動いている。でも、何もいない・・・
そういう場面を、何度も体験しました。
大人になり退化してしまった能力を、こどもが持っていることは、疑いようがありません。
だから楽譜に、必要以上にこだわることはないんです。
もちろん、楽譜は読めるに越したことはありません(私は作曲家なので、楽譜=命です 笑)。
でも、楽譜の背後にある世界は、大人には見えない。
このことは、知っておいた方がいいです。
・・・と、とりあえず、お伝えしておきましょう
最初のドふたつが、人間の口みたい(笑)
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