代謝の改善、栄養の改善 | 鈴木内科クリニック院長ブログ

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~食事で健康になれるはず~

代謝の改善を優先するべきなのか、栄養の改善を優先するべきなのか、これは人によって違うのではないかと思います。

代謝(糖代謝)の改善が優先するときには、菜食中心の食事が効果的であり、栄養状態の改善には肉食にシフトすると効果的です。

昔の日本人が菜食(穀物食)中心で体力も持久力もあったのは、代謝が良かったからでしょう。

しかし、栄養状態は良かったとはいえず、それは死因の一位が血管が破れる脳出血であったことなどからも推測されますし、戦後の日本人の寿命が延びたのも肉食中心(脂)の欧米型の食事になってきたからだという説も間違ってはいないと思います。

ただ、過度の脂が糖質代謝を悪化させ、過度の栄養による肥満や糖尿病といった病気を新たに増加させることになってしまいました。

ですから菜食中心の食事にも弱点はあるわけです。人は動物を食べなくても生きていけるという菜食主義の主張もわかるのですが、やはり人類は進化の過程で肉食を取り入れて脳を発達させてきたことは間違いないと思うのです。

しかし、同時に安定した糖の供給という意味において、進化の過程で穀物もこれまた重要であったことに変わりはないということなのだと思います。
どちらかが正しければ、どちらかが間違っているという考え方をやめて、両方正しく両方必要であったと考えた方がずっとわかりやすくなります。