卵巣がん、糖質制限と抗癌生薬 | 鈴木内科クリニック院長ブログ

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~食事で健康になれるはず~

70代後半の女性です。

2014年9月に腹部の腫瘤に気が付き入院。

卵巣癌の診断、手術受けるも人工肛門増設となりました。

その後2015年6月まで3クール化学療法を受けています。

1000を超えていたCA125(腫瘍マーカー)は20台に低下し、経過を見ていたのですが10月より再び上昇し始め、12月には112となり、CT上も腹腔内リンパ節腫大が確認され卵巣がんの再発と診断、根治は不可能として緩和ケア外来にて経過を見ていくこととなっています。
知人の紹介で、当院に来られたのはそんな2015年12月でした。厳密な糖質制限と抗癌生薬(百花蛇舌草、半枝蓮、霊芝)を中心とした漢方薬で経過を見ることにしました。

それまで、ゲルソン療法に近い食事をしてこられ、全く真逆の食事への変更はびっくりはされていましたが、決めたらやると真剣に取り組まれ、1月に測った血中ケトンも1901とまずまずでした。

腫瘍マーカーはその後も上昇が続きましたがあまり動揺されることもなく、いずれ下がってくるのを期待して頑張っていましたが、ようやく成果が出てきました。最近になって糖質制限と併用すればさほどの高濃度でなくてもビタミンCの点滴が非常に効果があるということもわかり、この奥の手も検討中です。

 

まだ戦いは途中ですが、もう負ける気がしません。(投稿は患者さんの了解を得ています)