今日から、

十八歳は成人です。

健康を損なう可能性のある喫煙、飲酒は二十歳からですが、

キャッシュカードを作り、

貸借関係を結び、

パートナーと婚姻し、

自立した生活を誰に遠慮なくすることができる十八歳のみなさんです。



 どう思いますか?


 娘はもう成人しちゃってますー。

 えへへっ。






あ、

いや、

えっと、

成人前でしたら、

口を酸っぱくして〝お金〟を語ったでしょうね。



一昨日でしたか、

ニュース番組を見ていましたら、

今時の職場では若い方々は叱られないというお話がありました。

パワハラと言われては大変ですから、

叱らないのだそうです。





店主も、

弟子くんを叱ることは、

ほぼありません。

ただ勘のいい子なので、

店主がうっと詰まると察します。


 うそだろ?

 と言葉で投げ掛けることはしませんが、

 自主的に訂正してくれます。

 3月末は平日のワクチン接種予定に詰まりました。

 詰まってから〝そっか〟とにっこり。

 もろもろ押し迫った時期でした。

 もちろん一週間副作用という人もいるのだから、

 それは個人の自由です。

 

 ワクチン接種のはずのその日、

 なかなか帰らない彼に、

 そろそろ帰らなくてだいじょうぶ?

 と聞くと、

 「やめました。

  別の日に予約入れました

 というわけで、

 店主のチームは会議ができ、

 今日は早帰りできました。





さて

昭和の新人教育は、

千尋の谷に突き落とす方式というか、

いきなり怒涛に投げ入れて泳がせるというか、

雑でした。

先輩の技は見て盗む。


一方、

毎朝せっせとみんなのデスクにお茶を入れて配る。

飲み会ではせっせとお酌する。

(男女問わずです。)

上下関係大事


そして、

いきなり、

じゃあやってみるか?

イベントとか突然の丸投げ

などで鍛えられ、

よくわかんないけど飲みに連れていかれる。


混沌こそ一番の師匠だった気がします。



ただ、

遠慮なく叱り飛ばす先輩たちに

十重二十重に囲まれていますと、

それが安全ネットにもなるもので、

とんでもない事態にはなることもなくはありませんが、

その決着はちゃんとつく

そしてスキルも身に付く



店主自身は、

昭和の職場で多くを学ぶことができました。



 叱られない時代には、

 先輩安全ネットもないからなぁ……。



学校でも、

叱られない時代なのではないでしょうか。

いろいろと制約の多い時代です。


人を育てるとき、

叱ることは避けて通れぬものです。

ダメはダメですから。

虐待と叱ることは対極にあるものなのですが、

そのあたりも誤解が多い。


現代の混沌は、

自信のない混沌かなと

大人の一人として猛省することがあります。




十代の成人たちに責任を伴うことをさせ、

かつ、

その結果を負わせる。

どんなものかなぁと気にならなくもありません。


叱られないということは、

教われないということでもあります。

教えていないのに責任は問うってのは

それは、えっと、気が引けます。



十代がどうかは分かりませんが、

二十代の方々を見ると、

失礼ながら、

年々幼くなっていくように感じています。


もし娘が今十代であったら、

親抜き契約は勘弁してくださーい

と言いそうです。

頭が固いと言われそうですが、

まだ早いと感じたでしょう。




もっとも、

幼くなったからか、

未成熟で肥大した自我が、

重大な犯罪を無責任に行ってしまう事例も増加しているように思います。


犯罪抑止の効果があるなら、

十八歳に〝大人という枷〟があっても

よいのかもしれません。



画像はお借りしました。

ありがとうございます。