こんな男性はいない。

わかってます。


が、

安らぐわぁ

いい いい こういうハッピーエンド

という夢咄がすぐに見つかる

波津彬子さんの「雨柳堂夢咄」です。


☆朝日コミック文庫
 雨柳堂夢咄 其ノ十一


まず保護者

お父様です。

お酒を愛し、

人を愛し、

人生を楽しんで逝かれました。





だからね
ほら
猩々さんたちが嬉しそうによびかけます。
 おいで おいで
 ここで 休んでいきなされ


だから大好きなお酒仲間といっしょに、
もう少しだけ
愛娘さんを見守ってくださる。


 ポイント
 愛娘さんは
 めっちゃ気丈!
 いじらしく頑張る気概はあること。




※物語展開のキーとしては

 パパはお酒を飲み過ぎたから

 身体を壊したんだ

 お酒なんか嫌い!

 という頑なな思いがあります。

 そういうのも ほら 意地っ張りの女の子の可愛さだよーと微笑ましい描き方。

 ええ かわいいんです!



さあ 王子さま登場です。

愛娘さんを気遣うお父様のご友人の考えたお見合い相手。


転びかけて
はっしと抱き止める出会い!
このお約束加減の素敵なことよ。
典型をはんなりと描くのが夢咄流儀です。


こらこら
ちょっと本音すぎるぞ
ふつう 眉をしかめるぞという意地っ張りにも、

怒ったりしないという
懐の深さ!
これ 意地っ張りの頑張り屋のお嬢さんを守るには大事なポイントです。

ほらぁ
素敵な方じゃありませんか。


北風と太陽路線。
守ってあげるよ かわいい意地っ張りさん
みたいなとこが うっふーんです。


守られて
お父様に
そしてお父様の姿を見ることのできる
不思議な彼に守られて


ハッピーエンドです。


そして
守り人は交代。



えっと
今夜はですね
こんな擬似体験で癒されときます。


還暦過ぎますと
 うんうん よしよし
 しょうがないなぁ
 がんばった がんばった


頭撫でてあげる(ほんとには撫でません)ばかりの日々です。
そのまま駆け出してますけど。

 ざっけんなよ
 すっこんでろっ!


ほぼほぼ封印され、
懐なんか深くなりすぎて迷路と化しました。

まあ
よしよしされて安らげそうなキャラそのもの、
リアルには まず いない。
物語に供給を求めるしかありません。
都合よくともですね、
そこは物語の大切な効能でございましょう。

今日は
よしよし擬似体験でうっふんです。
体温は35・8度。
じゃあお風呂楽しみます。

蛇足ですが書いときたいので書いときます。
店主だって 店主だって
いじらしいもん!!
………。
まだまだ懐が狭いってことですね。
明日もがんばらねば。

画像はお借りしました。
ありがとうございます。