本当は、

夜のうちに、

11日に向けた記事を書くつもりでした。

でも、

これは日記でもある。

書いておきます。



以下は侵略者の論理に生きる方々に思ったことです。

侵略者その人にではありません。




もう手元にないのですが、

まだソ連があったころ、

こんな小話を読みました。



アメリカ人の男性が赤の広場でソ連の男性に言うのです。



「俺たちは、

 大統領官邸に向かって

 レーガン!くたばれ!って言えるんだ。

 あんたにここで同じことができるか?」

ソ連の男性は肩をそびやかします。

「言えるとも」

言うが早いか男性は振り返り、

クレムリンに向かって叫びました。

「レーガン、このへっぽこ役者め、

 さっさとくたばっちまえ!」



文言を正確に思い出せないのですが、

まあこんな感じの小話です。

この小話の時代が戻ってきたかのような

外相会談でした。

何人かのロシアの方々のお話からすると、

似たような認識の方々もおいでにはちがいないようです。



武者小路実篤氏、

詩もお書きでした。


太陽と月





太陽と月が

ある日逢った時、

ふと地球の話をした。

その時月が夜の地球の話をした、

いかにも気のりがして面白さうに、美しく。

太陽はそれを聴いて不思議さうな顔をした。

さうして「地球にそんな所があるはずがない」と云った。

「僕は地球が生まれてから今迄

 たえず地球を見てゐるが

 そんな処は見たことがない」と云った。


月は何か考へてゐたが、何か思ひ当たつたやうに

「わかりましたゝ

 貴君が地球を御覧になると、地球が昼になるのです、

 さうです、貴君が御覧になると、

 地球が昼になるのです」と云った。

「さうかな!」と太陽は云った。

しかし月の云った意味はわからなかつた。

それから外の話をして別れてしまつた。

その後太陽はどうかして夜の地球を見たいと思つた。

一万年の間、注意をおこたらずに見た。

しかしとうゝ見つからなかった。

其処で太陽は微笑みながら独言した、

「月の奴め!幻を見てやがるのだな」



一万年見つめた太陽さんは誠実です。

報道統制の中では情報が得られないロシアの皆様も誠実な方々が大勢おられるでしょう。


知ることができたなら、

どのように思われるのか。

それは月が愛した美しい風景ではなく、

悲惨な事実です。


そして、

そこにいるのは、

人としての尊厳を守り、

自由を守ろうとする人々であり、

大国の助けを待つ虐げられた奴隷ではないこと、

自分達の国こそが、

他国を無法に蹂躙する侵略者であることも、

見えるでしょう。


苦しいことですが、

どうか知ってほしい。

そして、

誠実に向き合ってほしいと願います。



画像はお借りしました。

ありがとうございます。