館さんのかっこよさを懐かしんで、
テレビに切り替えればニュースです。
フランスが20年ぶりの原子力発電所の建設に向けて、
積極的な取組を始めるのだそうです。
一番は脱炭素です。
地球温暖化を食い止めることは世界の課題です。
そして今はロシアにエネルギーで依存しないためという直近の課題が加わりました。
しかし、
使用済み核燃料の処分は未だに答えのない問題です。
フランスでも、
もちろん未解決です。
現在もひたすらにごみは増えているそうですが、
最終処理場はないそうです。
日本にもありません。
それを建設させてくれる街がない。
処理場なしで原子炉は運転されているのは日本もフランスも同じですね。
萩尾望都さんの「プルート夫人」
たいへんわかりやすい原子力発電入門書です。
核燃料は魅力的です。
ですから、
日本政府もまた欲しいと考えているでしょう。
が、
越えがたい壁が核廃棄物の処理です。
核は放射性物質です。
被爆することで人は緩慢な死へと向かいます。
そして、
万全というものはありません。
ひとたび事故があればどうなるか、
チェルノブイリ原発、福島第一原発の事故が雄弁に語っています。
ただ、
その危険が身近ではないからか、
処理場を引き受ける土地はないまま、
見切り発車で原子力発電は前進しています。
怖いことです。
萩尾さんの描く、
原子力を受け入れた未来は、
ありそうな絵図と思います。
フランスでは、
現地の方々の反対運動があるようです。
どの国でも同じでしょうが、
原発の恩恵を受けるためには、
どこかの街が放射能漏れの危険を背負わねばなりません。
その危険を引き受けないまま恩恵だけ受け取ろうとするのは、
いささかわがままというものです。
そして、
後片付けは大事です。
どのご家庭でも子供達に言って聞かせておいででしょう。
「ちゃんと後片付けしなさい」と。
日々、
ただごみを出し続けるのは、
大人としていかがなものかと思います。
しかも、
それは死に至るごみです。
正気の沙汰とも思えません。
画像はお借りしました。
ありがとうございます。