トゥルソワ選手の5回の4回転ジャンプ、

今朝ニュースで4回転ジャンプのみ拝見し、

スマホ検索してプログラム全体を拝見して書かせていただきます。




スポーツだった。

あらためて認識しました。

何かを演じるという要素があるため、

舞台芸術鑑賞の流れで観ることが多いのですが、

その分類は冬季スポーツです。



シーズンが変わるごとに若い選手がジャンプを引っ提げて彗星のごとく現れ、

女王の座に連続して座る選手は出ない。

浅田真央選手の時代とは、

大きく趣を変えたと思っていましたが、

トゥルソワ選手のジャンプは衰えませんでした。



 すごいな

 ジャンプで女王の座についた



すごいと思います。

ただ、

ジャンプへの拘りという点では、

似かよったものを感じるべきなのでしょうが、

浅田真央選手が3回転アクセルに拘った姿勢に、

アスリート魂ここにあり!と感嘆した頃の感慨とは、

ちょっと違うものを感じています。




ソチのフリー、

すべてのジャンプを下りたことも見事でしたが、

その演技に凄まじいまでのオーラがありました。

ジャンプにではなく浅田真央選手の生き様に。

そのすべてをかけた魂にオーラを感じた。




トゥルソワ選手のオーラ、

これも凄まじくはあるのですが、

跳ぶ!跳ぶ!!!跳ぶ!!!

絶対失敗なんかしないから

見てなさい!

のオーラと感じます。



舞台でいう“演技”ではなく、

空中ブランコ乗りの“演技”。

跳ぶことに意義があります。

跳ぶために大きくブランコを揺する間のワクワクにも似た繋ぎの演技。

跳ぶ体勢に入り、

トゥルソワ選手が視線を後方に送ると会場が静まります。


もちろん見事です。

驚きました。




ただ………。




店主がフィギュアスケートに引き込まれたのは、

トービル・ディーン組のボレロでしたから。




 男女が対峙する。

 引き寄せ合う魂が絡み合う。

 熱は二人を焦がし、

 いつしか一体となることを求め、

 そうなれぬ苦悩に悶え、

 ついにはその極限で死にいたる。

すごかった。

そこに物語がありました。



宇宙人、

同じ言葉を羽生選手のときも

聞きました。

ですが、

その演技は「陰陽師」の世界を構築し、

観客をその異界に引きずり込む力がございました。

ジャンプが成功して演技は完成ですが、

野村萬斎さんとの対談でも、

「世界を創る」意識を強くもたれていた。



最初のポーズ

天と地とを司る



そこに物語があるものが

店主の観客根性を刺激します。

どうだろう。

しばらく女子フィギュアスケート、

どう感じるようになるだろう。



とりあえず、

まずは怪我なくシーズンを終えられるよう、

十分な配慮を指導陣にある皆様にお願いしたい気がしています。

男子フィギュアスケート、

総員共倒れの年がございました。


どうか

どの選手も健やかにこのシーズンを終えられますように。

ただでさえ練習環境が整わない状況でもございます。

心を穏やかに、

それぞれの目指すものこそを大切に、

過ごしていけますように。



画像はお借りしました。

ありがとうございます。

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