絵を描くことができぬので、 
 わたしの筆はことばをつむぐ。





たいそう劣等感の強い育ちでしたから、
書けと言われて書いた
「将来の夢」は編集者。

夢を夢見られる小学生の頃、
幼い店主が小説家を夢見たという記憶はないのですが、
物語に関わりたい思いなければ、
編集者とは思い付かないもんなぁと振り返っております。



それが、
ふっと
いたずら心で小品を書き、
あやしゅうこそものぐるおしい感覚を知り、
ふにゃふにゃと書いていられますのも、
blogを開設していたからこそ。
有り難いことでございます。






同時に、
自分はどちらかというと“なーんちゃって評論家”、
見たもの聞いたものを語ることに適性はあるよなー、
とも思う店主でございます。
編集者志向にもそれなりの自己理解はあったのではと思いますから。



ですから記事は小学校に遡る適性により、
物語は還暦に近くなりましてから覚えた快感により、
とぼとぼと二足のわらじを履いて、
blogを続けております。





フィギュアスケート記事は、
見たこと聞いたことから流れ込む諸々を、
脊髄反射で言葉に変換して書けますので、
まことに速い。
一方、
物語には
次第に時間がかかるようになりました。


 見えるものを書きたい。
 一緒にその場を見るように書きたい。

という欲求は、
舞台がアパート一室で
登場人物が二人と一匹の頃は、
まことに簡略に達成できましたので、
記事にも負けぬ速さで書けました。





 いまは
 あかん……。


道筋がついているならともかく、
更地から書くとなると、
書割が大変過ぎで、
まずはイメージ降ってこないかなと
つれづれと空ぞ見らるる心地です。


というわけで、
書き出すこともせず、
録画見たりニュース見たりしております。




コロナ禍ライフしてるな……。



えいっと切り換えて、
書くことに戻ります。


 絵を描けたらな……。


書割で脳内沸点に達してしまったためか、
ずいぶんと前から
時折(. .)(_ _)しております。

言葉が大好きで
それをテーマにも選んで学び、
実践において声にのせて楽しみ、
書いてはうきうきしてきたくせに、
見るものを描き出せず……いじいじ。

絵を描けたら描けたで
自分が見るものを形にできず
いじいじするんだろうに
とりあえず描けた方が書きやすいんじゃないかなと、
ふにゃふにゃ愚痴りながら時間を潰させていただきました。





不明   尾崎昭代

ことばが こころではないように
こころが ことばにならない
もどかしさ

ことばによってきずつき
なみだをながすということは
こころもなみだをながす

ことばの
あいまいさ うしろめたさ つみぶかさ いじらしさ

こころは かくじつにあるのに
とどかないことの
かなしさ

どうしたら
ことばとこころのたしかなむすびつきに
であえるのだろう



画像はお借りしました。
ありがとうございます。


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