観戦の前に、
 まず祈りを捧げます。



 どうか医療従事者の皆様が少しでも安らげる年の暮れとなりますように。




 感染の最前線で戦う方々へと、
 陽性と判定された方々や濃厚接触者と認定された方々へと、
 心を添わせていく流れを、
 一人一人が灯火を高く掲げ、
 明々と照らし出すことができますように。




 そして、
 感染予防に努めながら、
 息を詰めて選手を見つめ、
 拍手に思いをこめ、
 その演技にエールを送る観客の皆様が、
 今日という日をよき思い出となさることができますように。



さて、
男子フリーは生放送。
有り難くテレビ前に陣取っております。


まずアイスダンス録画、
現在トップの小松原ご夫妻
貫禄の演技でございました。
村中・高橋組、
店主としては観たいダンスを魅せてくださる。


そればかりではございません。
若いジュニア選手『うたしん』のお二人が
また魅力的なのです。


これを機に、
アイスダンスの魅力が浸透しましたら嬉しい限りでございます。



さて、
ここからは生放送。
2時間ほどオタクを満喫させていただきます。
単純にスピードで巧拙はほぼ分かります。
そして長く感じるか短く感じるかで観客の支配度数というかアピール力が分かります。



ただし、
全日本選手権は、
巧拙だけの場ではございません。
 全日本出場そのものを目標に研鑽し、
 ここで観客に披露し、
 その拍手の温かさに満ち足りる
フィギュアスケートは、
ただ一人リンクに立ち、
観客の視線を集めて滑る競技です。

だからでしょうか。
観客は
そこに滑るスケーター一人一人を見つめ
その思いに添うて心を揺らします。
温かな会場であることが誇りである方が多い全日本観客席でございます。

悲しい現実がファンの間にないわけではありませんが、
それを超えて、
ほとんどのフィギュアスケートファンがもつ温かさを語っておきたく思います。


フリーは
後半戦に行くにつれ、
表彰台を、
さらにその先をと
現在のスケート界の限界を突破して進むスケーターへと顔ぶれが変わっていきます。


三浦佳生選手は、
たいそう速く滑り、
しかも4回転を跳べる!
という世界選手権仕様の育ち方をしている若武者ですから、
どのGにいてもダークホースたりえます。
高得点を叩き出したのですね。


狙う!
そう公言したときから
スケートはときに辛いものともなります。
戦うのは常に自分ではございますが、
世界に出て戦える自分かどうかを問い続けねばなりませんから。



会場の観客を
自分の演技に引き寄せる引力、
これは技術と連動するとは限らない部分でございまして、
転倒しようが何だろうが
友野一希選手は優れた演者と思います。




ロングで撮影してなお熱いステップ、
胸に迫り
時間を忘れさせるムーラン・ルージュでございました。



ドラゴンを演じる山本草太選手、
求道者を貫くこと
最後まで素をださぬこと
それができるスケーターに
店主は拍手を惜しみません。





だって時間が短く感じます。
貫く柱からオーラが発します。
倒れても倒れても美しい志でございました。



佐藤駿選手。
アスリート魂で駆け抜けてきた男の子、
磨いた技術は決して裏切らない武器でございます。
がんばれ がんばれと思います。






田中刑事選手。
この全日本に思いを抱えて臨んでおられるのだなと観ていました。
素を出しているわけではないのに、
ホームズではなく
滑りきってやる!という田中選手を熱く感じるフリーでした。





宇野昌磨選手。
よし!
サルコー決まった!
応援する気持ちが沸き上がります。

さあ
思いっきり滑っていいよ


そして
今日も一瞬の静止に
そして笑顔に
ズン!と心を打たれます。




笑っている 笑っている
ほんとに自分のスケート人生を受け入れて幸せに微笑む若者を観られて
店主も幸せです。







鍵山優真選手。
この子はくる。
それはもう確実です。
今日てっぺんに立たなくても
必ず立つでしょう。





かわいい顔でこの語る体は、
まったく驚いてしまいます。
ルッツからループを決めてみせます。
ミスに揺れぬ強靭な心をもってますね。



上杉謙信を演じる。
武将を演じる。
ブルーにピンクは桜でしょうか。
覚悟をもって戦にあたられたことでしょう。


羽生結弦選手。
魅せられました。
まったく異なる作品でした。
すべての予想は外れ、
店主は北京の幻を見ます。

真に
己を表現するプログラム、
それを拝見しました。



で、

 痛かったか お前

……って


☆プーいる


☆プー落ちる

☆あっ……



☆痛かったか ごめんよ



☆とどめ
 お前ソーシャル・ディスタンスとっとけ



………………。
演技の写真入れられなくなりました。


本当に大人になられたんですね。
この演技が
羽生選手にとって
どれほど自然だったか分かります。

あんまりにも可愛くて
それが大人の男の余裕である感じで、
思わずこれで記事を締め括ってしまいました。






演技については1記事立てさせれいただきます。


画像はお借りしました。
ありがとうございます。





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