今の心境。

雨柳堂のお孫さん、
いつもは涼やかな蓮さんも
ぼっさぼさ頭でため息をつくと思うと


なんかほっといたします。


さて、
「物語絵」に魅入られますのは、
平安の昔から人の習いというもの。
映像に物語浮かぶ魅力は
また格別でございます。


絵画でも



語りまして漫画でも





演じまして舞台でも




美しさに加えて〝香り〟というものが
そりゃあ大切。




源氏物語「蛍」で
光源氏さんがお若い玉鬘さんに
えっへんと語りだす冒頭部分は男性一般のご意見、

「あな、むつかし。
 女こそ、
 物うるさがらず、
 人に欺かれむと、
 生まれたるものなれ。」
はあ?
ほざいてろよっ
言いたくなる言いぐさに、
〝うそばかりついているから
 そう取るのよね〟と返す。
玉鬘さんは
ほんとうに賢い乙女です。


彼女のご機嫌をうかがい
いやいや
失言でしたと語りだしたことばが
紫式部女史のご意見でございましょう。

「よきもあしきも、
 世に経る人の有様の、
 見るにも飽かず、
 聞くにもあまることを、
 後の世にも言ひ伝へまほしきふしぶしを
 心にこめがたくて、
 言ひおきはじめたるなり。」


そうして語られた
物語にこそ
真理は語られる。





うんうんと思います。


画像はお借りしました。
ありがとうございます。



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