この小品は純粋な創作です。
実在の人物・団体に関係はありません。




髪を撫でる優しい手。
僕の足もお腹も
ぴったり優しく包まれてる。


肌が肌に触れて
体温が感じられるよ。


だから
すぐ分かるんだ。


グレンが
ぼくと
いるって。



ぼく
ゆうべは
ご飯だった。


ご飯のときは
ぼく
いつも
よく分からなくなる。


でもね、
夕べは少し覚えてる。




キスをもらった。
最後に
優しいキスをもらった。






キスは好き。
グレンも好き。


ふわっとする。
ふんわりしてストンとおちる。

どこに?

えっと
暗くて気持ちがいいところ、
柔らかくていい匂いがするところ、
グレンが吸う葉巻の匂いがするところ。


ぼくは
グレンに包まれて眠る。


だから、
目覚めたらグレンがいるの。



それが
ぼくの毎日だから。



冬を
ぼくたちは
ホテルで過ごしてる。



そんな人が
こんなにいるんだね。
食堂には
いつも同じ人たちがいる。


ぼくは
グレンの奥様なんだって。
だから、
ドレスを着て食堂に行く。


痛めた足は治ったことになったけど、
ぼくは時々くらくらする。
そうすると、
もうすぐご飯なんだ。


ぼくは
ご飯が怖くて
いやいやをするから
いつもグレンは困った顔をする。

だから
お部屋で過ごすことが多い。
お部屋で食べるときは
ぼくが熱を出すときなんだって。


体が弱い奥様だから、
グレンが抱っこして運ぶ。


ヒールの靴は
うまく歩けないし
グレンは抱っこが上手で気持ちがいいから
ぼくは抱っこが好き。



ご飯は怖いけど
キスは好き。
グレンのキスは素敵。
髪を撫でられるのも素敵。


だから、
ぼくは目を開けない。


もう少し
こうしてる。


待ってると
きっと
してくれる。


キスを待って
ぼくは目を開ける。


ご飯は食べたけど、
ぬくぬくしていたいな。


なんだか幸せで
このままぬくぬく裸ん坊で
過ごしたい。


画像はお借りしました。
ありがとうございます。



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