退院していった。
退院したんだー。
ちょっと探したら
ラベンダーのランドセルしょって
ぼくが
ひょっこり顔を覗かせて言う気がします。
「すずきさん！
ぼくたち
ともだちだよね」
もちろん！
もちろんだよ！！
そう言って
駆け寄ると
パタパタ
と
足音を残して
ぼくは
いないのです。
ああ
旅立ったんだ。
あとは
翼に
風を受けて
高みへ 高みへ 高みへと
羽ばたいていく。
見送る
見送る
信じて見送る
新しい世界に
毎日の冒険が始まる。
その冒険が
君にとって最高のもので
ありますように。
私は
ただ祈る。
振り返るな
走れ！
ただ背中に感じて走れ！！
君は
たくさん
たくさん愛されて
背中には
強力なエンジンをしょってる。
元気玉だ。
君がみんなに返してくれた
無数の元気玉が
君に
無限のエネルギーを与える。
なぜ
無限か
分かるかい？
君が作り出してるからだ。
君は元気玉を作り出す。
いつも
いつも
心の機関室は稼働してる。
ありがとう
ありがとう
嬉しいよ
嬉しいよ
楽しいね
楽しいね
ガシュッ
ガシュッ
て
機関室は稼働する。
いつ振り向いても
私たちは
笑ってる。
大好きだ
大好きだ
私たちは
君が 大好きだ
君の信じる心に
私たちは笑顔で君を見詰めてる。
私も翔ぼう！
明日は明日の旅がある。
わたしの
小さなお友達
君も翔ぶ
私も翔ぶ
私たちも翔ぶ
ねぇ
世界には
まだまだ素敵が隠れてる。
それを探して
みんな
翔ぶんだ
おばさんは
ぼくと
一緒に翔べて
光栄だ。
綺麗なもの
いっぱい探そう
競争だよ
誰もいない病室で
私は
そっと
呼び掛ける。
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