この小説は純粋な創作です。
実在の人物・団体に関係はありません。





黒猫物語 若紫の反乱 5
2016-01-12 23:15:23
テーマ:クロネコ物語

この小説は純粋な創作です。
実在の人物・団体に関係はありません。



病院を出て
まず
ファミレスに入った。

瑞月の前にメニューを置く。

(選ぶって大事だよ。
   君はスケートを選んだ。
   誰かにやらされてるようには見えない。
   これはいいかい?)


「うん。」


(じゃ、次だ。
   自分の選んだことには
   責任が生じるんだ。

   あんな激しいスポーツだ。
   好きなものだけ食べてたら
   倒れて当たり前だ。

   スケートはやりたい。
   食べるのは嫌だ。

   そんなのは
   通用しないんだ。

   食べるものを選んで。
   デザートじゃないよ。)




瑞月は選んだ。
オムレツね。

よし!



注文して念を押す。

「選んだものは
  きちんと食べるんだ。
  いいね。」



かかった時間は長かったが
とにかく食べた。




さあ
選ぶ練習第二弾だ。
まず自分のイメージからだな。



時間は9時を過ぎようとしている。
俺はじいさんに電話した。
手配してもらわなくちゃならない。



瑞月を連れて
じいさん指定の店に向かう。
まだ開店前だが
じいさんマジックは凄い。



店長お出迎えだ。
(この子なんです。
   可愛いイメージ
   綺麗なイメージ
  以外で
  お願いします。

  そして、
  本人に選ばせてください。)



はい
ご老人から
武藤様も
一緒に動くなら
服が必要になると申しつかっております。
武藤様も
こちらへどうぞ。




というわけで
瑞月と俺の
プリティウーマン男性バージョンは
始まった。




瑞月は格好いい系列
ぜんぜんイケる。

瑞月は楽しんだ。
俺も楽しんだ。

金に糸目は付けないぜ!!
そう言えるって
最高だ。
じいさんの財力万歳!


買ったものは
自宅に配送してくれる。





次!
スーパーマーケット!!


(食べるものを選ぶ。
  自分で作る。
  残さない。

  ちゃんと選んでね。)



連れて入る。
いきなり野菜売り場だ。
瑞月はフリーズした。



おいおい
野菜は最後の砦かよ?!
と思ったら
違った。



野菜売り場に
一緒に置かれた
鍋のセットにうるうるしている。


(鍋にする?)


「うん。」


嬉しくて泣く?
鍋で泣く美少年?



昼時のスーパーを
泣きながら歩く美少年を連れてレジに並ぶ。
世間の目が痛かった。



(な、鍋好きなんだね。)


「佐賀さんが作ってくれた。」


(……………よかったね。)




簡易コンロに鍋も買い込み
部屋に引きあげた。




今時の鍋は簡単だ。
野菜も切ってある。

ラッキーだった。
瑞月が
鍋が大好きで。




瑞月君
選ぶんだ。

そして、
選んだことを
しっかりやる!



明日は
また選ぶことが沢山ある。

人生は選択の連続だよ。
選ぶ力が生きる力だ。




画像はお借りしました。
ありがとうございます。


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