この小説は純粋な創作です。
実在の人物・団体に関係はありません。






黒猫物語 若紫の反乱3
2016-01-12 14:13:52
テーマ:クロネコ物語





もう
外食はダメだろう。



だけどさ
俺には料理の腕がない。
ここは
お惣菜屋さんだよ
コンビニだよ



4時には寝かさなきゃなんだから
2時には買いに出よう。



時間の潰し方?

レンタルビデオにした。
とりあえず
ドラえもん。




子どもに見せるんだろ?
当たり障りないやつだろ?
思い付かないよ。



お花ちゃんは
にこにこ見てるさ。
自分で選べるかな明日は。




で、
コンビニだ。
食べたいものは?
って聞いたら
ケーキとプリンを入れてくれる。



こら
主食はどうすんだよ?!


(野菜大事だよ。)


「…………。」



(じゃ、これ絶対飲め!

 なしにはできないんだからな!)



で、
野菜生活なんか入れる。

(おかずは?)



生姜焼きね。
食べるんだろうな。


(ご飯は炊いたから。
  ちゃんと食べるんだよ。)




汁物は豚汁にして
明日は
なんとかカレーくらいは
作る?

俺が?
いや一緒に作るか?
考えよう!



次!
差し向かいで食事だ。



この世のものとも思えない美少年は
食事なんかしないものらしい。



ちんまり座って
ひとくち食べて
ふーと一息ついてる。



目はケーキとプリンに向いてるわけだ。




これ、
やっぱり、
やばすぎる。



思わずちゃんと飲んだか
ジュースを確認した。


後悔した。
口まで残っていたジュースが
圧されて
飛び散った。


(ちゃんと飲む約束だろう?)


「後で飲めばいいかなって……。」



で、
ケーキとプリン完食だ。

とにかく一口食べる!
その難しさときたら!!




で、
就寝だよ。
カーテン閉めた。
ベッドに入れた。


な……泣いてる。

泣いてるよー。



俺じゃあ
ダメダメだ。


(佐賀さんに来てもらう?)

俺は聞いたよ。



そしたら
ぴたっと泣き声が止んだ。



ときどき
ヒクッ
と洩れるけど
お花ちゃんは泣かないと
決めてるみたいだ。



よし!
俺がやるしかないんだよ。


画像はお借りしました。
ありがとうございます。



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