この小説は純粋な創作です。
実在の人物・団体に関係はありません。







Sな二人
2015-12-26 09:34:15
テーマ:クロネコ物語

この小説は純粋な創作です。
実在人物・団体に関係はありません。




踏ん張ったサガさんは
基本、
抱っこなしに踏み切った。



基本よ基本。

ソファで絡まり合って
読書にお勉強は
禁止令が出たってだけのこと。



で、
観察に徹してる。
コーヒー中毒になるんじゃないかしら。



テーブルに座って
お勉強の仔猫は
集中している。

綺麗。



あ、
終わった。


顔を上げて
サガさんを見る。



目が合う。

サガさんはそらさない。
落ち着いて
そのまま
見詰めている。



仔猫は
恥ずかしそうに
小首を傾げる。

「見てたの?

   恥ずかしいよ。
  変な顔してなかった?」


『可愛かった。

  …………おいで。』


「いいの?」


『終わったんだろ。』


とことこ仔猫が近寄る。



狼は
無造作に
仔猫をソファに
組み敷く。


とまどって見上げる眸に
恐怖はないか。
その奥まで覗き込む。



サガさんは問う。

『こわくないか?
  俺は
 お前を
 レイプするかもしれない。

 何も使わずに突き立てられたら
 痛みがどのくらいか
 覚えているだろう。』



仔猫はただ微笑んで
サガさんを
見上げる。

「サガさんはしない。」



『どうかな。』

狼は仔猫の下肢に手をかける。


仔猫は動じない。

「しないもの。」




ニコッと見上げてねだる。

「キスして。
   大人のキスだよ。」


仔猫はねだる。
仔猫は…………かわいい。

サガさんはキスした。
大人のキスを。



仔猫は囁く。
「今日は何を覚えるの?」



狼は応える。
『俺は危ないってことだ。』



仔猫は狼の手に口づける。

「…………じゃ、教えて。」



狼は
仔猫を抱き上げてベッドに運んだ。

仔猫は
たくさん泣かされた。

熱い喘ぎから
甘い悲鳴へ追い上げられて
とうとう
言わされる。


「もっと」


狼はそれでは許さない。
もっとどうして欲しいんだ?


仔猫は泣きながら
何度も
言わされる

もっと深く

もう一回

もっと

もっと


繰り返し
繰り返し
責められ
仔猫こねこは
蕾を震わせる。


とうとう
仔猫は仕留められた。



狼は
その爪を仔猫の秘所から
ゆっくりと抜き取る。


身を捩り
その刺激に震える仔猫が
切なくあげたのは
恋人を求める声だった。

「あっ……いや!

 サガさん
 サガさん
 サガさん…………」



『いい子だ。
   俺は
   ここにいる。

   だいじょうぶだ。』

とキスを与えて
小さくつぶやく。

『もう抱けるな。』



ふーん。
聞かれたら大騒ぎね。

もうすぐ出かけるんでしょ。
日本ね。
そしてお泊まり。

間に合ったじゃない。



大事な時期なんだから
抱っこ禁止令
ちゃんと守りなさいよ。


触れずに過ごしなさい。
見ないのよ。
見てばかりいるから
つけこまれる。

仔猫はSよ。
あなたもだけどね。


画像はお借りしました。
ありがとうございます。