この小説は純粋な創作です。
実在の
人物・団体に関係はありません。






虎姫の襲撃
2015-12-06 10:55:00
テーマ:クロネコ物語




虎姫は仔猫の脇をずいっと抜け、
居間に進んだ

仔猫が居間に入ると
ソファに座り込んだ虎姫がいた。



「あの……」

目もくれない。



《………………。》



仔猫が苛立つ。

「サガさんはいないよ。」



《知ってるわよ。
   兄と会ってるんだから。》

よどみなく応える虎姫。




「だから!」

仔猫の声が高くなる。




《もう少し待ってなさいよ。》

冷静に返す虎姫に
妙な迫力がある。



「……なぜ来たの?」

押されて仔猫が改めて問う。




虎姫が
ゆっくりと
仔猫に向き直る。
初めて虎姫の視線が
仔猫をとらえた。



虎姫の目の前で
狼に抱かれ
快感に捩られたしなやかな肢体は

昨夜の秘め事に
ますます嫋やかだ。



愛しい男の愛は
この弱々しい子のものなのだ。



嘲るように
虎姫は宣言する。

《あんたに用事があるの。》


「何?」

訝しげに仔猫は問う。



もう仔猫を見もせずに
つまらなそうに
虎姫は言い捨てる。

《だから待ちなさいよ。》



「帰れ!」

仔猫がついに吠えた。


虎姫に火が付いた。

《帰れ?
   あんたが
   入れてくれたんじゃない。

   カイト兄さんがいなけりゃ
    何でも言うなりの
    赤ちゃんのくせに!!》



仔猫が虎姫の手をもって
立たせようとする。


振り払った虎姫は
その手で思い切り平手打ちをくわせた。


仔猫がゆっくりと豹に変わる。
低い声で言い放つ。

「帰れよ。」




今は二人は立って対峙している。


《用あるって言ったでしょ。》


チャイムが鳴る。
虎姫は素早く飛び付き解錠した。



「何するんだ?!」

仔猫が飛び付いたときには
遅かった。




《素敵な撮影会をするのよ。
    私もしたわ。》

虎姫が着ていた服の
襟元を引き下げた。



首筋に赤い痕跡がある。

《あなたも
   いっぱいついてるでしょ。

   カイト兄さんだけじゃ足りないんじゃない?
   満足するまでよがりなさいよ。

   兄さんには
    あなたが
    誰にでも
    脚を開くところを
    たっぷり見てもらうから。》



玄関が開いた。
猥雑な会話がもれ聞こえる。
数人の足音が
居間に向かって
近付いてきていた。



画像はお借りしました。
ありがとうございます。



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