新型コロナウイルス感染症にかかったら重症化する危険性
重症化するかどうかは年齢と健康状態によります。
人によっては、肺炎、酸素不足、心臓病などの深刻な
問題を引き起こし、場合によっては死に至ることも
あります。重症化するリスクは高齢者ほど高くなりますまた、重い心臓病、慢性腎臓病、2型糖尿病、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、かま状赤血球症、肥満といった持病のある人も重症化しやすくなっています。他の理由
(HIV感染や特定の薬の使用など)で免疫系の働きが
弱っている人や、ぜんそく、のう胞性線維症、1型糖尿病高血圧といった病気のある人も重症化するおそれがあります。
新型コロナウイルス感染症の検査はあります。

医師や看護師が新型コロナウイルス感染症を疑うと

鼻や口の内側を綿棒でぬぐって検査します。

場合によっては唾液を取ることもあります。

こうして検査することで、新型コロナウイルス感染症なのか他の病気なのかがわかります。 

場所によっては、医師や看護師の診察を受けてからでないと検査を受けられないところもあります。一方で、医療系の組織・団体が希望者全員に検査をするところもあります。検査を請け負っている会社にもよりますが、検査結果が出るまで数日かかることもあります。

新型コロナウイルス感染症の診断では、「核酸増幅検査」か「抗原検査」のどちらかを行います。核酸増幅検査ではウイルスの遺伝子の有無を、抗原検査ではウイルスのタンパク質の有無を調べます。抗原検査の方が早く結果がわかりますが、核酸増幅検査なみの正確な結果は得られません。抗原検査では結果が「偽陰性」になる可能性が高くなります。偽陰性というのは、本当は感染しているのに検査結果が陰性になることを言います。 

また、 過去に新型コロナウイルスに感染したかどうかがわかる血液検査もあり、これを「抗体検査」といいます一般的にこの検査だけをもとに新型コロナウイルス感染症を診断したり、治療方法を決定したりすることはありませんが、専門家はこれを利用して特定の地域で無症状の感染者が何人いたのかを知ることができます鈴木晴英