早いもので恵依が誕生してからもう6ヶ月が終わろうとしている。

悠希が赤ちゃんの時とは比べ物にならないくらいのスピードで過ぎて行く毎日。
そんな毎日に少し寂しさと不安も混じる。

今日は長男、悠希との事を少し。

悠希はもうすぐ4歳。
お兄ちゃんになった部分も沢山。
けど、まだまだ甘えたい男の子。

そんな悠希に対して、恵依を産んでからキツく当たる事が多くなった。

友達に相談すると、出産を終えた母親は赤ちゃんを守ろうとする為、本能的な周りにきつくなる場合があるって言ってたけど...

止められないイライラに、言わなくていい余計な事まで言ってしまう。ついつい適当にあしらってしまう。こんな小さな子に...
つい赤ちゃんを見ていると大きく見えてしまう。
ついハードルを上げてしまう。

夜、悠希の寝顔を見て何度後悔したか。

明日はこの子を傷つけないようにしよう。
明日は、この子の為に沢山時間を使おう。
2人で出かけて、悠希の好きな事をして、好きな物を食べよう。

悠希は私にただ、構ってほしいだけじゃない。
恵依が可愛くてたまらないから少しイタズラしちゃうだけ。怪我する訳じゃないんだから見守ってあげたらいいじゃない。こんなに妹想いな優しい子を否定したらいけない。

冷静になると分かるのに、やっぱりイライラしてしまう自分がどうしようもなく嫌いになった。

悠希が大切。何より。それなのに私はおかしい。って。母親失格。落ち込んで止まらなくなった。

そんな日が続いた夜。
悠希が言った。

「ママと恵依ちゃんが仲良くするのは嫌なの。寂しい気持ちになる。ママが大好き。
恵依ちゃんもパパも好きだけど、ママがだーい好きなの。」

あぁ。
そうか。

当たり前なのかもしれないけど、ハッとさせられた言葉。じわじわと何かが溶けてなくなる感覚があった。

ただ簡単な事だ。

私もこの子を愛していて、この子も私を。
元は同じじゃないか。
お互い、大切だから悩んだり辛かったり。

やっぱり、今この一分一秒を大事にしていかなきゃならない。

そんな事忘れてしまうくらい忙しかったり、どうせまたイライラしたり、日常に埋もれてしまうだろうけど、でも時々思い出して、初心に戻ってハグして、笑って悩んでまた起き上がって、そんな事繰り返しながらもちゃんと最終的には前向いて行こう!!って思った。

私もこの子達と一緒に一歩一歩。

育自。

はじめます。